●デスペラード
Desperado(1995)

〈流しのあらすじ〉
ギターケースに武器満載、二丁拳銃もいなせに決まる復讐魂。標的はアイツだけだが、近寄ると巻き添えを食うぜ、下がってなドガガガガドンドンバヒュッ!
あっ皆死んじゃった。

・中盤ぐらいから、制作者が満面の笑みを浮かべてこの映画に携わっている風景が、見たわけでもないのに、頭の中を走馬燈のように駆けめぐりました。イヤッホー楽しいな、そうっスね!もっとやっちゃう?やりましょうよ〜、みたいなの。

・まったくストーリーは無用!ですねぇ。最後の方に殺した人間を悼むようなセリフがちょろっとあったけど、あれってとってつけたんでしょ?そういうエクスキューズがなくとも、現実とは次元の違う話だからいいんだけど、またそこがかわいらしいかったり。

・バンデラス、座高低っ。それともベルトを上げすぎてるのか。かっこいいですねー。あんな服、絶対日本人には似合わない。野性味ブリンブリンなのに、口が『ちゅう』型でキュート。

・好きなシーン。
ナイフ男が、ナイフで電話番号を押してるとこ&腹巻きナイフ。タランティーノの酸っぱい顔。そしてつっこみどころは、助っ人登場から退場までの短い間にぎゅっ!と詰め込まれています。

・仕込みギターケースには笑かしてもらいました。そのうちまたがって飛んでいくんじゃないか。それはコメディだな。ぎりぎりのところでスタイリッシュさを保ってる。考えてみれば『仕込みナントカ』って、ワクワクさせますね。でも仕込みバッグより、仕込みギターケースの方が断然いい。ソフトケースはだめだな。

・ラストの落ちも、またこれが。いいですねー最後まで凝ってないストーリー構成で。しかし途中で物語を捨てていると、案外これが意外な展開で楽しめる。ブチョ。かわいい響き。

・香港映画の熱さと共通するものもあるけど、なにかやはり土壌の違いというのか、かさかさしてる感じがする。香港はもっちりねっちり。青い空と、黄色っぽい土のバックがメキシコってこんなとこなのか…と思わさせるけど、さすがに警察はいるだろう。

・面白かった!こうゆう『あんたら、アホやろ』と見終わった後に苦笑いできる映画は好きみたいです。

・この監督に影響を受けた人が、いずれもっと度肝を抜く映画を作ることでしょう。それも楽しみ。

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