●フロム・ダスク・ティル・ドーン
From Dusk Till Dawn(1996)

〈あらすじびっくり箱〉
銀行強盗の後、派手に逃亡中のゲッコー兄弟。牧師一家を道連れに追っ手を逃れてメキシコへ。ほっとしたのもつかの間、彼らにアンビリーバブルな魔の手が伸びる。

【ネタバレ!未見の場合はスキップした方が…】

・何これ。にゃにコレ?!

・もし映画館で観てたら、きっと観客全員でスクリーンに向かってツッコミの手を入れていたでしょう、マスゲーム並の規律正しさで。

・なぜジョージ・クルーニーがそこにいて、そしてタランティーノとよりによって兄弟なのか。親の顔が見たい。笑えるぐらいの溢れる兄弟愛。一体どういう生い立ちなのか。映像と想像のタッグで面白さも二倍に。犯罪者の美しい(?)家族愛といえば、「フェイスオフ」のトロイ兄弟もそうだったっけ。なぜ兄はそんなに弟を庇うの?なぜ…なぜ…のめくるめく連続。

・タランティーノは…自分の性格と容姿をよくわかってるんですね。嬉しそうだね、良かったね。はまり役。クルーニーのアグレッシブからくさ模様なタトゥーにしびれるー。

・地獄のサンタニコ(て。すげー名前)の変身で、一気にオカルトになるわけですケド、バイオレンスという点では首尾一貫してるわけで、つまりこれをベースにすると、通常のホラーの恐ろしさとは違う怖さが味わえるというわけなのですな。吸血鬼が出てきても、びっくりするのは観客、大して驚いた様子ではないクルーニー。暴力ホラーだからそこは重要ではないらしい。牧師の十字架型(?)銃とか、くい打ちマシーンとかが非常に重要なポイントなんだろうなぁ。アホやー。いいなあ楽しそうで。

・序盤(というかかなり中盤まで)のせっかくの緊張したムードのあっという間の崩壊も気持ちがいいほどでした。登場人物もどうしたらいいのか困った様子で、挙げ句の果てには化け物のお仲間。なんて愛のない仕打ち。「ボクを殺して」(by息子)て。もー。

・テーマの急転換にも戸惑うことなくバイオレンスを黙々と追求する主人公。自分が被害者なのを忘れてしまったかのようなヒロインの最後のセリフ。うーん、わけわからん!

・ 恐るべし、不ロム出す区ティ留ドーン!タラ&ロド。夏にぴったり。
これ以上盛り上がりようがないので続編は見ません!

コメント