●ニューヨークの恋人
Kate & Leopold(2001)

〈白馬に乗ったあらすじ〉
N.Y.のキャリアウーマンで恋が苦手なケイトは、元彼スチュワートの部屋に居候しているレオポルドと出会う。正体不明な自称公爵の彼を訝しむケイトだったが、彼の素敵にジェントルマンな態度に惹かれて行き…。

・夢を見た。

・ええ話やー。この手の話が苦手だった時期がありますが、やはり人は変わるもの。制作者の思惑通り、自己投影してしまいました。

・レオポルドだって。キャー。武者小路とか伊集院って感じ?(あファーストネームか)ヒュー・ジャックマンの微笑は、田宮次郎ばりにクール&ハートフル。憧れのコスチュームプレイに、時代錯誤なデュークっぷり。かっこよすぎる!

・なんといってもこの映画の肝は、デートのあと目覚めた彼女に彼が朝食をサービスするところでしょう、しかもごくナチュラルに。そこでケイトがするーっと涙するんです。ワカル!わかるよ、その気持ち。そんなシチュエーションになったことないけど、君の気持ちは十分に伝わった!このシーンだけでも見た価値ありでした。

・なので、強引なSFちっくな設定も、特に気になりません。劇的なボーイミーツガールを生み出すための手段だし。

・自分だったら彼の元へ行くかしら…なんてこれまた思惑通りにアレコレ想像して楽しみました。しかし高いところから飛び降りるのは嫌だな…。

・ばりばり仕事をこなして、評価も受けてるけど私ってほんとはそんなに強くないの…っていうのは実によく見かけるキャラクター。ちょっと前なら、恋も仕事も手に入れる貪欲ながらもポジティブな女性像がポピュラーだったような気がしますが、これはとにかく癒して私を!という悲痛さも感じ取れる。キャリアを持つ女性もかなり疲れてきているのかも知れません。

・女の子の夢。しかもケイトは夢に飛び込んだ。後日談も知りたくなります。

・1876年といえば明治時代か〜。その時代の日本人がタイムスリップして現代の女性と恋に落ちる話も、ひと味違って面白いかもしれません。

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