燃えよ剣(役所広司バージョン)
2004年9月19日 日本もの コメント (1)
●燃えよ剣(1990)
〈あらすじ散薬〉
新選組を組織し、乱世を駆け抜けた時代の申し子土方歳三と漢たちの物語。
・これはテレビ東京で年始に毎年放送している大型時代劇シリーズです。ビデオで出てるんですね。
・さてメインキャストは、土方→シャールウイ役所広司、近藤→わーかめスキスキ♪石立鉄男、沖田→はて?新人さんらしいです。この近藤は「燃えよ剣」の(私の)イメージになかなかフィット。とくに多摩時代なんて「何かとにかくビッグなことがしたくて激しくイライラしてる若者」をコミカルに演じてて、役所土方のグッドパートナーだと思いました。
・役所広司も熱演してて(頭大きいけど)、「とにかく突き進むぜ俺は」な土方ぶり。しかしどうも激しさばかりが先に立ち、もうちょっと落ち着けと言いたくなるようなキャラクターで、燃えよ剣の土方ってこんなんだったっけ。私のイメージでは見た目沈着で内面が荒れてる男なんだけど。総司総司とちとうるさいし。
しかし原作のエキスをぎゅっと凝縮するとこうなるのかも知れません。
・だってものすごい勢いで話が進むんだもの。とにかく詰め込めギュー!で、とくに鳥羽伏見から五稜郭まで早いのなんの。ストーリーを全部カバーしたいけど時間は足りぬし…制作側の苦労が偲ばれます。エピソードどれかに重点を置いてじっくり話を広げて欲しかったなーと思ったけど、「アダプテーション」見て以来脚本家に同情的なので、これはこれで良いと思いマス。
・今の新選組!が「シティボーイズ新選組」なら、こっちは「お昼・愛の新選組劇場」かなぁ…。女性とのシーンのBGMがまさにメロドラマだし。なんか不思議な気分になります。
・歳三に絡む女たち:岡田奈々、万田久子、小川知子。時代を感じますねー。最近見ない人たちだ。(万田久子はカナフレックスという会社のCMで見る。なんだか良くわからないコンセプトなんだけど、多分社長の趣味で万田久子が歴史上の人物のコスプレをして、必ずトンネルをくぐるという非常に印象深いCMです。今は竜馬編だったかな。来年は義経かも。サンプロ見てると出てきます)
・この沖田は、たぶんこのカツラじゃなかったら男前だと思うのですが、うーんいま一つだったかな。明るい感じは良かったけど。対照的に現・土方の山本君は、一生時代劇のままでいて欲しいぐらい似合ってる。むつかしいですね。
・「洗っても洗っても血が落ちねぇ」近藤に、「優しさを無理に押し殺して鬼になっている」土方。ひゃーちょっとそのセリフ気恥ずかしいんですけど。いやしかし脚本家ががんばって書いたセリフだ評価せねば。うう。
・「祭りの喧嘩」という言葉が良く出てきて、モチーフになっているようです。まぁそれも一理あるかなとは思うけど(原作でも丁寧に説明されてるし)、それだけが土方たちの根幹ではあるまい。男臭くはあるけれど。
・沖田の土方に向ける目線(ex.「土方さんは可愛いなぁ」)は、原作者の愛がこもったものなので(多分)、もうちょっとその辺を掘り下げて欲しかったなぁ。ってどうやったらいいのかわかんないけどさ。
ああッ!そんなにサクサクと〜!てなシーンがいっぱいありました。もったいない。私の勝手な思い入れのせいですね。
・芹沢が吟。前田吟。これが意外と良かった。さすがだ吟。伊東が近藤正臣。近藤正臣は近藤正臣なので、コメントしようがありません。
・この新選組ワールドのメンバーは、バランスがとても良くとれていると思います。ちぐはぐな感じがしなかったので。とにかく男だ、飛び出せ男!な話でした。テーマソングは宇崎竜童だしね。汗がじわー。
しかし土方さんはお母さんみたいだったな。叱咤激励するお母さん。
・私が生きているうちに、きっともう一度ぐらいリメイクされるだろうから、それも楽しみにしてよっと。
〈あらすじ散薬〉
新選組を組織し、乱世を駆け抜けた時代の申し子土方歳三と漢たちの物語。
・これはテレビ東京で年始に毎年放送している大型時代劇シリーズです。ビデオで出てるんですね。
・さてメインキャストは、土方→シャールウイ役所広司、近藤→わーかめスキスキ♪石立鉄男、沖田→はて?新人さんらしいです。この近藤は「燃えよ剣」の(私の)イメージになかなかフィット。とくに多摩時代なんて「何かとにかくビッグなことがしたくて激しくイライラしてる若者」をコミカルに演じてて、役所土方のグッドパートナーだと思いました。
・役所広司も熱演してて(頭大きいけど)、「とにかく突き進むぜ俺は」な土方ぶり。しかしどうも激しさばかりが先に立ち、もうちょっと落ち着けと言いたくなるようなキャラクターで、燃えよ剣の土方ってこんなんだったっけ。私のイメージでは見た目沈着で内面が荒れてる男なんだけど。総司総司とちとうるさいし。
しかし原作のエキスをぎゅっと凝縮するとこうなるのかも知れません。
・だってものすごい勢いで話が進むんだもの。とにかく詰め込めギュー!で、とくに鳥羽伏見から五稜郭まで早いのなんの。ストーリーを全部カバーしたいけど時間は足りぬし…制作側の苦労が偲ばれます。エピソードどれかに重点を置いてじっくり話を広げて欲しかったなーと思ったけど、「アダプテーション」見て以来脚本家に同情的なので、これはこれで良いと思いマス。
・今の新選組!が「シティボーイズ新選組」なら、こっちは「お昼・愛の新選組劇場」かなぁ…。女性とのシーンのBGMがまさにメロドラマだし。なんか不思議な気分になります。
・歳三に絡む女たち:岡田奈々、万田久子、小川知子。時代を感じますねー。最近見ない人たちだ。(万田久子はカナフレックスという会社のCMで見る。なんだか良くわからないコンセプトなんだけど、多分社長の趣味で万田久子が歴史上の人物のコスプレをして、必ずトンネルをくぐるという非常に印象深いCMです。今は竜馬編だったかな。来年は義経かも。サンプロ見てると出てきます)
・この沖田は、たぶんこのカツラじゃなかったら男前だと思うのですが、うーんいま一つだったかな。明るい感じは良かったけど。対照的に現・土方の山本君は、一生時代劇のままでいて欲しいぐらい似合ってる。むつかしいですね。
・「洗っても洗っても血が落ちねぇ」近藤に、「優しさを無理に押し殺して鬼になっている」土方。ひゃーちょっとそのセリフ気恥ずかしいんですけど。いやしかし脚本家ががんばって書いたセリフだ評価せねば。うう。
・「祭りの喧嘩」という言葉が良く出てきて、モチーフになっているようです。まぁそれも一理あるかなとは思うけど(原作でも丁寧に説明されてるし)、それだけが土方たちの根幹ではあるまい。男臭くはあるけれど。
・沖田の土方に向ける目線(ex.「土方さんは可愛いなぁ」)は、原作者の愛がこもったものなので(多分)、もうちょっとその辺を掘り下げて欲しかったなぁ。ってどうやったらいいのかわかんないけどさ。
ああッ!そんなにサクサクと〜!てなシーンがいっぱいありました。もったいない。私の勝手な思い入れのせいですね。
・芹沢が吟。前田吟。これが意外と良かった。さすがだ吟。伊東が近藤正臣。近藤正臣は近藤正臣なので、コメントしようがありません。
・この新選組ワールドのメンバーは、バランスがとても良くとれていると思います。ちぐはぐな感じがしなかったので。とにかく男だ、飛び出せ男!な話でした。テーマソングは宇崎竜童だしね。汗がじわー。
しかし土方さんはお母さんみたいだったな。叱咤激励するお母さん。
・私が生きているうちに、きっともう一度ぐらいリメイクされるだろうから、それも楽しみにしてよっと。
コメント
実はその放送を見ていません。
が・・・原作を読んだ時に痛烈に「役所光広司」にして欲しいと思っていたら後日その配役で放映があったときき残念に思ったものです。
役所さんの荒々しい演技は見るに値したのではないかと未だに残念な気持ちで一杯です。