ピンポン

2004年11月8日 日本もの
●ピンポン(2002)

〈あらすじさん〉
ズンズンズンズンズンズンズンズンピンポンパポン。

・マンガの世界を実写化するには色々方法があると思いますが、いずれにせよ相当苦労がいるように思えます。この原作は読んだことはないのですが、映像を見ながらなんとなくマンガだとこういう風に表現されてるんだろうなーという絵が浮かんでくるマンガチックな演出なので、単にストーリーとキャラクターを借りてるだけの話ではなさそう。

・以前「バタアシ金魚」という映画を見たとき、私が好きだった原作のポップ感がうすーくなって、より「ミズミズシイ」感じになってたのがなんとなく肩透かしで、マンガ原作と映像のリンクはうまくいっても、持っている雰囲気を移植するのはなかなか難しいもんだと、以来思ってるのですが。
しかもその「雰囲気」も個人によって受け止め方が違うしね。なかなかタフな仕事だろうなぁ原作付きって。

・ペコが非常にマンガキャラなので、感情移入するとしたらスマイルなんだけど、この人なんか暗い…。ちょっと辛かった。もっと青春スカッと系だと思ってたら、わりと内面をフォーカスした繊細な話。意外とフォーク系か。基本的な枠組みは、ものすごくスポ根マンガの王道で特に目新しくないんだけど。
それに今どきの感性のセリフが乗っかっているのが若者魂を鷲掴みした。
のかどうかはわかりませんが、ああこれはマンガのコマの中でこそ生きるのでは…と思ったセリフがしばしばあった。あれだけ窪塚君がパペットっぽいのに、やっぱり生身の人間臭さは消しようがない。消さなくてもいいけどさ。

・中村獅童ですね!捨助。うまいなぁクセのある役。普通の役どころではどうなんだろう。クセ街道を歩んで欲しい。

・面白いような面白くないような、それは何かと尋ねたら〜♪というような話でした。原作を読んだらまた違う感想になるのかな?

・というよりもですね、こういうヤング層に人気の映画を観る場合、感性の若さを試されているような気がして、妙に緊張してしまうんです。
いいや独自路線で。いやほんとに。

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