●ザ・ロイヤル・テネンバウムズ
The Royal Tenenbaums(2001)

〈ダルメシアンあらすじ〉
テネンバウム家の天才3兄妹、それぞれの事情で実家に戻ってくることに。すると長らく音沙汰が無かった父もひょっこり帰宅、彼の思惑は一体どこに?

・こだわってる。見るからにこだわっている。
実際音声解説を聞いてみたら監督のこだわりが炸裂してました。自分の中にある感覚を風呂敷から大事に出してる感じ。

・話のコアは家族の再生なんだけど、その骨組みに細かな装飾を施しているので色々な楽しみ方が出来る。好きなのは「ダルメシアンねずみを開発してリトルトーキョーで販売」ってところとか。こんなの本筋には関係ないのですが、そういうのの積み重ね方がとても上手くて、淡々としているキャラクターと話のテンポといいあんばいに混じり合ってます。

・父ロイヤルが好きだ。ラストシーンには思わずじーんとした(←洒落ではない)。
あとチャス親子のジャージの色が何気に変わってるのも良かったね。それからチャプターごとの挿絵。可愛らしい。イーライの部屋の変な絵画とかイーライ本人とか、パゴダにぷつっと刺されるロイヤルとか閉じこめられっぱなしだったコンドル(?)とかバックリーとか、とにかくこぼれている魅力を拾っていくのが楽しい。

・ところでオーウェン&ルーク・ウィルソンは兄弟だったのかー。またまた知らなかった。ルークってついてないトム・クルーズみたいな顔してるなぁと思っていたけど(失礼)、アダルト・スクールにも出てたっけそう言えば。

・独特の雰囲気ですが話はシンプル。重すぎないし軽妙。ガープの世界に似てるかな…。けっこうくすぐられました。

・スタスキー&ハッチが見たいなぁ。ベン・スティラーとオーウェン・ウィルソンの。

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