●グッド・ウィル・ハンティング
Good Will Hunting(1997)

〈天才!あらすじ君〉
傑出した能力を隠しながら生きる青年ウィル。カウンセラーとぶつかり合いながら、本当の自分を探し当てる。そして友人の言葉を胸に社会に旅立っていく。

・爽やかな青春映画。泣かせどころシーンもストレート。
天才だという設定を省けば、思春期特有の焦りや甘えや手に負えない怒りなどがウィルを通じて実感できるので、特別な人物の物語というよりも身近な感じ。

・会話のシーンが多くて、例えば仲間達やG.F.との他愛のない雑談、セラピーで興に乗ったときの話の盛り上がり方とか、そういった中に主人公(と観客)がハッとするようなセリフが自然に挿入されているのが上手いと思いました。
ベンとマットの阿吽の呼吸がシナリオに反映されてるんですね。

・ちょいと気になるのは、ものすごい頭脳を持ってるのに、わりと普遍的に屈折した青年像だったことか。すごい人ってのは、一般人には及びもしない孤高の苦悩を抱えている(というか、そうあって欲しい)と言う勝手なイメージがあったので。例え悲惨な過去があったとしても、希有な当たりくじを持ってるんだから(byウィルの親友)天才性を駆使しないのはなんか不自然に思いました…
が、彼の周囲の人たちもウィル同様一歩踏み出すストーリーでもあるわけなので、全体として清々しいからいいか。

・ロビン・ウィリアムスのもじゃもじゃ腕毛。暖かく包んでくれそう。
ミニー・ドライバーの笑い方がコワイ。何者?

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