こんにちは。
4月なので、なんとなく改まってご挨拶を。ペコリ。

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●アトミック・カフェ
The Atomic Cafe(1982)

〈あらすじシェルター〉
WW2から冷戦時代にかけての原爆・水爆を扱ったアメリカのメディアを取り上げたドキュメント作品。コミカルでありつつ背筋が冷える斬新な編集。

・ムーア監督はこれに影響を受けて映画を撮り始めたのだそうです(作品解説による)。それでもって製作者の二人がブッシュ大統領のイトコなんだそう。なんと奇遇な。色んな人がいるんだねブッシュファミリー。

・ナレーションと映像のつなぎ方が絶妙。確実な問題提起がなければ、こう上手くはいかないだろう。しかし、すごい話だねこれは。
当然だけど日本の歴史とアメリカンヒストリーはぜんぜん違うことを痛感するし、滑稽なぐらい東西核威嚇バトルに翻弄される市民の姿を見ると、時代と政治によるプロパガンダの身勝手さに虚しくなります。

・それにしても随時挿入されるカントリー調のatomicソングシリーズ(?)は何だ。わけがわからん。呑気なのか緊迫してるのか。どうしたいんだアメリカ人。アイゼンハワーの歌なんて、韻まで踏んじゃってノリノリ。ビックリ。

・痛烈な皮肉がこもっているパワーのある作品。切り口が真面目すぎないところが賢い。
これもまた自由ではないアメリカの側面を知るのに重要な映画。

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