●ウディ・アレンのバナナ
Bananas(1971)

〈あらすじ三段落ち〉
さえない男フィールディングが、反政府運動家のナンシーに一目惚れ。フラれた腹いせに南米を旅してみれば、いつのまにやら革命ゲリラの仲間入り。あれよあれよと大統領にまでなってアメリカに帰国してみれば…。といいつつこの映画は別にストーリーはどうでもいいのです。

・ウディ・アレンのコント集(?)。
途中「志村けん?」と思えるようなギャグもあり。彼の作品では、ストーリー性のあるものを選んで見ていたので、あまりにもベタなコントをやっているのを見るのは、なかなか新鮮でした。でも、あなた昔っからそうだったのね、と思えるアレンぶり。
フーバー長官のくだりなどは知っていたらもっと可笑しいはず。時代背景に詳しくない自分がクヤシイ。あと音楽がすごくいいです。

・ほんとにどうでもいい話なので肩に力も入らないし、しんみりするところもない。はずなんだけど、余韻がほどよく残るのですね。喋る以上に物言いたげなハの字眉毛を深読みしすぎでしょうか。
やっぱりウディ・アレンは面白い。存在自体が。

・ちょっと気の弱い佐々木光太郎(@「お父さんは心配症」)みたいなアレンを見てみたい方にはおすすめ。

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