ウディ・アレンの重罪と軽罪
2005年5月16日 アメリカもの
●ウディ・アレンの重罪と軽罪
Crimes and Misdemeanors(1989)
〈あらすじの矛盾〉
何不自由ない生活を送っている男。出来心の不倫から窮地に陥り、愛人を始末するが良心の呵責にさいなまれる。しかしやがて彼に別の感情が訪れる…。そんな話の間に出入りするウディ・アレンの超ハの字眉毛劇場。
・ユダヤ人、信仰、神の存在といったアレン定番のモチーフをちりばめた比較的シリアスな物語。
彼の頭の中は常に自分でいっぱいなんだろうなぁ。やっぱり面白いです。自分と真剣に対話しているからこそコミカルに語れるのかもしれない。
一生背負っていくべき重罪を犯し、自分でもそれから逃れられないと思いこんでいたのに、意外や安息を手に入れる…というのはモラルに反しているけれど、実にありそう。正悪は区別できても、判断しきれない人の気持ちの複雑さ。
・理不尽なフラれかたをしてしょんぼりするアレン。は、はまりすぎている…。まるでポツンと取り残されるために生まれてきたかのようにみじめで悲しい。けれど、オリがたまっていって浄化できないまま生きていく、というなんとも吹っ切れない感が、逆に心にシンとくる。
うーむ。なんでだろ。
のちのちまで色々思いめぐってしまう作品。
答えの出ないことの楽しさ。
・関係ないけど不倫男役の人がレスリー・ニールセンに見えてしまって、ずっと裸の銃が頭に浮かんだままだった。ああいう背格好の人はみな彼に見えてしまう。今度見て確認しよ。きっと全然違うはず。
Crimes and Misdemeanors(1989)
〈あらすじの矛盾〉
何不自由ない生活を送っている男。出来心の不倫から窮地に陥り、愛人を始末するが良心の呵責にさいなまれる。しかしやがて彼に別の感情が訪れる…。そんな話の間に出入りするウディ・アレンの超ハの字眉毛劇場。
・ユダヤ人、信仰、神の存在といったアレン定番のモチーフをちりばめた比較的シリアスな物語。
彼の頭の中は常に自分でいっぱいなんだろうなぁ。やっぱり面白いです。自分と真剣に対話しているからこそコミカルに語れるのかもしれない。
一生背負っていくべき重罪を犯し、自分でもそれから逃れられないと思いこんでいたのに、意外や安息を手に入れる…というのはモラルに反しているけれど、実にありそう。正悪は区別できても、判断しきれない人の気持ちの複雑さ。
・理不尽なフラれかたをしてしょんぼりするアレン。は、はまりすぎている…。まるでポツンと取り残されるために生まれてきたかのようにみじめで悲しい。けれど、オリがたまっていって浄化できないまま生きていく、というなんとも吹っ切れない感が、逆に心にシンとくる。
うーむ。なんでだろ。
のちのちまで色々思いめぐってしまう作品。
答えの出ないことの楽しさ。
・関係ないけど不倫男役の人がレスリー・ニールセンに見えてしまって、ずっと裸の銃が頭に浮かんだままだった。ああいう背格好の人はみな彼に見えてしまう。今度見て確認しよ。きっと全然違うはず。
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