エジプトで思い出したのがこの作品。

今から四千年ほど前ということなので、中王国時代あたりでしょうか。
クレオパトラよりもずーっと昔の話ですね。

子どもの頃に読んだきりでしたが、今読み返すと感心しきり。
とにかく良くできた話だなーという点で。
戦記の引用などが出てくるので何かの史実を拝借してるのかと思ってたら、まったくのフィクションだそうで、そのダイナミックな構成には脱帽。
少女漫画黎明期の伸び伸びした勢いが紙面から飛び出してくるような。
タイトルがいいよねー。
すべての出来事はもはや墓の中、歴史は沈黙する…て感じで。
この異国情緒に夢中になった少女は数多かったに違いない。

しかしスネフェル王とナイルキア姫には幸せになって欲しかったねぇ。
この悲劇も乙女心をくすぐったであろう。

(ちなみに私は何も覚えていなかった。感受性がないのだろうか)

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