エジプトと言えばこういうのもあった。

時代はハトシェプスト女王の頃、BC1466年。
奴隷になった少女が、国家を揺るがす恋をする…。

と言ってもこの話の主題は『運命の愛』でして、この後現世で結ばれぬ恋人達がエジプトに留まらず色んな時代(邪馬台国とかWW2のドイツとか)に輪廻転生していく壮大なロマンスなのであります。

「ファラオの墓」の主人公達がプライドをぶつけ合う激情型なら、こちらは大変に理性的。皆さん己が未熟さを恥じ、相手を常に慮り、理想が高い。
美しい人間関係に心が洗われます。話の展開にもぐいぐい引き込まれる大ロマン。

んが、理想に走るあまりの思いこみの激しさと理屈っぽさも感じちゃったりするのは、私がもう少女じゃないからかもねー。さみし。

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