●イン&アウト
In & Out(1997)

〈あらすじ出たり入ったり〉
結婚式を控えた教師ハワードの教え子が、アカデミー賞のスピーチで「先生はゲイ」と口走ったことから起きる大騒動。ハワードは慌てて否定、事態は収束するかに見えたのだが…。

・ストーリーのとっかかりがユニークなので、中盤までは確かに面白かったのですが、ハワードが自己に覚醒してからトーンダウン。彼自身じゃなくて周囲にスポットを当てたのが原因かなぁ。卒業式のシーンなんてほとんどセリフなし。もっと動いてほしかった。
マット・ディロンも引っかき回し役かと思ったら、妙に深い男だったというオチで、うーんそれよりも最後までおポンチ野郎を全うしてほしかったよーな。
実は彼は立派なハの字眉の持ち主ではないか。ウディと並べたい。

・んが、おかげで後半ジョーン・キューザックの動きがすごくいい。
式でカムアウトされて、「そんなこと今言うんじゃねー!」と怒り爆発するところとかコミカルながらたっぷり感情移入できて好感度大。こんなにキュートな人だとは知らなかった。色んな面が見せられるほど上手いってことですね。

・田舎町のハートフル珍騒動物語で落ち着いてしまったのが、なんかもったいないような感じ。役者が上手かったので特に。

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