グラディエーター
Gladiator(2000)

〈あらすじSPQR〉
ローマ皇帝コンモドゥスの謀略により拳闘士に身をやつしたかつての英雄マキシマス。やがてローマに帰還し復讐を果たすまでの物語。

・ながーいローマ帝国のヒストリーの中でも安定した『五賢帝時代』。その幕をあっさり下ろしたのがコンモドゥス皇帝で、さすがの賢帝も跡継ぎの人選を誤りましたね、というのが定説だったはずですが。

・実は玉座は無理矢理コンモドゥスに奪われた、というこのストーリー展開、気に入りました。
何より、コンモドゥスのキャラクターに惹かれます。ホアキン・フェニックス上手い!西海岸のビーチでタコス売ってそうな顔だな…と思っててゴメン。微妙な表情が巧み!
腹がどす黒すぎてか返って目が澄んでるし、猜疑心だらけで良心のつけいる隙のない性格。あやしい、あやすぎる。どー見ても破滅型なのに自覚なし。
うーん、コンモドゥス。
コンモドゥスをどうぞよろしく!(ただ今選挙期間中)

・というわけであまり主人公に目が行かなかったのだ。でもマキシマスも良かったよ(とってつけ)。ただひたむきに家族愛に殉じた男。木訥と純粋さがラッセル・クロウのハの字眉によく表れていました。
皇帝の姉さんはいまいちよくわからない人だった。なんかもっとヤバイこと(?)をしてくれるのかと期待していたのだが。
あと撮影中に急逝してしまったというオリヴァー・リード。プロキシモはアトス(三銃士)だったのか…。おじいさんになっていたので気がつかなかったが惜しい人を亡くした。

・結局最後の最後まではた迷惑なヤツ、コンモドゥス。こんな人に因縁をつけられたマキシマスは本当に不運だったが、よく耐えた。それでこそ漢。
ラストシーンの空の青さが映えていました。
コロシアムも圧巻ですが、何気ない町の様子とか群衆の衣装など興味をそそるアイテム多数。ローマ気分が盛り上がります。

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