ギリシャもいいけどローマもね。
(↑おせちもいいけどカレーもね、の口調で読んで下さい)

ということで、
これは有名なベスビオ火山の噴火で、奇しくもタイムカプセル化してしまった街・ポンペイの至る所に残されていた「落書き」を解読、解説した新書。
学術的というよりも、むしろかの時代に向けた興味と愛情がひしひしと感じられ、とても勉強になり、かつ楽しい内容です。
とくに愛にまつわる落書きに寄せて、著者がエピソードを補足・提案してくれてるのも面白い。
こちらの空想(妄想も)広がります。楽しいなー。
歴史学者っていいなぁ…。

二千年近く前に生きた人たちの日常的な呟き、喜び、怒りなどが鮮やかに浮かび上がる「落書き」。
何千年経っても人が変わっていないことに、安心したり不思議に思ったり。

しかしもし、今も未発見の壁かなんかに

「噴火、キターーーーーー(顔文字)!」

なんて書き残されてたら……。学会騒然ですね。コワ。

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