いつかドラマ化されるだろうと期待していた「白夜行」がスタート。
小説とは手法が違うという事前情報に、一抹の不安を抱きつつ一回目を拝見。
そしたら的中、ミステリー性がかき消えていることにまず、

(軽く)がーん。

でも、ま、それは想定の範囲内だし、いちいち違いをあげつらうのは良い楽しみ方とは言えないのでいいのです。
それよりも、
「純愛をテーマに」することで物語がチープになるんじゃないかという懸念を裏切って、むしろ感心してしまったことに、

がーん。

概ね想像していたとおり、主人公たちの内面を最重視してるようですが、意外とこれがなかなか丁寧に掘り下げられていて良く出来ている。
単なるドラマ化というより、サービス精神溢れるファンフィクションか。もちろんファンフィクションを軽んじてるわけではありません。読者の妄想の痒いところに手が届くファンフィクは面白い。
違うということを踏まえた上で(これから先を見ないとどうとも言えないけど)今のところ原作の読者が思い浮かべる最低限の二人の関係が描かれているのではないでしょうか。ああ、やっぱりそうだったんだ、なるほどね、と納得させるような。(こまごまとした設定の変更には?なところもあるが)

個人的には亮司は、もともと黒いものを腹にためているタイプだと想像していたので若干のズレがあるけど、
しかし、
チビ亮司のあまりの可愛さに

大きくがーん。

なんか、もーコイツ!て感じでスゴイかわいい〜コロコロしてて。確かにこういう男の子が身近にいたら嬉しいね、女の子としては。すでに雪穂に仕えるという構図が出来上がってるのがまた。うーむ演技がうまいねぇ子役さんたち。

あと武田鉄矢がしばらく見ない内にエライ老けて、みのもんたに継ぐ一刀彫みたいな顔になってたことに、プチがーん。
腐ったみかんの頃から見てなかったもんだからさ(昔すぎ)。

それから、裏番組の「けものみち」も面白くて、なんで同じ時間帯にもってくるんだーと、プチプチがーん。

というわけで、
大胆に脚色しているわりには雰囲気を保っているし、なにより原作を良く判った上で再構築してるのが読者としては安堵。

でもやっぱり、どうしてもウェットな方向に持っていきたい意図が感じられますねー。
いいけど。

(……いいけどね。このまま行くと、二人は仕方なく犯罪を重ねていく……という痛ましさがフィーチャーされるんだろうけど、それだけじゃなくて積極的に悪事に手を染めていく狂気、でも本人たちは至って真面目みたいなヒヤッとするような場面も見たいわーどうせなら。二人はお互いが支えだったろうけど、また二人でいなければそこまで墜ちることはなかっただろうというのもあるし。……あとは脳内で補うしかないか)

と、色々書いてはっと我に返って、
なんか熱く語ってる自分に、がーん。

そんなにこの話が好きだったのか……。
……あれ?別にいいんじゃないの?

あとおまけ。

昨年末、この主役の山田君、盲目のランナーをガイドする不治の病の青年役してましたね。なんだか失敗した韓流ドラマみたいな話でびっくりでしたが(設定ではなくて、話運びが)そこでもいきなり死んでたなーそういえば。最近よく死にますね。
ちょっと前なら渡部篤郎あたりが亮司役をしてただろうなぁ。雪穂はありきたりだけど松嶋菜々子か。もし映画化の話もあれば(しつこい)誰でもいいので今のキャストより年齢を上げて、原作に沿わせてほしい。

ところで、
読者の数だけイメージがあるということですが、なんでか知らないけれど私は麒麟の川島君が頭に浮かんだりするんですよねー。漫才の。ビジュアルは無視ですよ。
芸人なのに妙に親しみにくい雰囲気出してるし、なんか腹に隠してて本音を出してない感じが〜(すごい好青年だったらほんとすみません)。
となると相方の不幸自慢の田村君は、亮司に恩を着せられて下僕になった挙げ句なぜか親友モードの青年役か(これもビジュアル度外視)。そーなると雪穂は、未知やすえ……?
じゃ笹垣刑事はボタン師匠で!殺される探偵はケンドー小林で。
でもやすえ姉さんがヒロインなら、亮司は内場さんか。新喜劇バージョンもいけるかも。
ああ、だんだん本筋から遠ざかる……。

私の作るファンフィクなんてせいぜいこんなものです(共感を呼ばないこと請け合い)。

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