●めぐり逢えたら
Sleepless in Seattle(1993)
〈あらすじで待ってる〉
優しい婚約者がいながら迷っているアニー。ラジオから聞こえてくる身の上相談になぜか心が奪われて…。
・メグも若いしトムも細長い。約10年前の映画だけど、なんだかもっと昔のような感じがした。以前に見たときは、全体的にふーんという印象しかなかったけど、今回はトム・ハンクスに自然と目が行きました。
・ほんとは自然体じゃないんだろうけど、ほんとナチュラルに見える。デートしようと躍起になってるとことか、息子に「氷の微笑が公開された時、どんなに男達をビビらせたかわかるか!」って言ってるとことか。ああ、あのシーン面白かったなーと見終わってだいぶ経ってからふと思い出すのがいいですね。
・メグ側の話は、メグ・ライアンだから成り立っているのだなぁ。この人は、たいていの話で、よくキーっとなってたりドジ踏んだりしつつ、それでも「んもうメグったら!」みたいな得なキャラクターだけど、この時代はまさにぴょんぴょんしてる元気さがあって、ちょっと目を細めてしまった。
何でかというと、ウソかホントかメグの顔の変貌写真をネットで見てしまって、時間の重みを感じたからです…。
しかし加齢だけは誰も免れないからのう。決してマイナスではないと思うのですが。特に彼女のような役柄が主軸の場合。
・ ビル・プルマンの立場って一体。すごいいい人じゃん。
いい人では物足りなくて、刺激的な男性に走るっていうパターンがあるけど(そしてよく不幸になる)、いい人からいい人に乗り換える(ちょっと嫌な表現)とは。やはりデスティニーなんですね。次の運命の人もいい人かも。
運命って「巻き込まれる」とか「激しい」イメージが伴うけど、こういうプチ運命で人生は成り立ってるのかなぁ。
運命って何だっけ。
・アメリカでは、何かのきっかけで人生をやり直したい時、シアトルで出直そうとする人が多いと聞きましたが、本当なんでしょうか。
・クヨクヨすることもあるけど、そこで歩みを止めないのが人間なのだなー。うんうん。
Sleepless in Seattle(1993)
〈あらすじで待ってる〉
優しい婚約者がいながら迷っているアニー。ラジオから聞こえてくる身の上相談になぜか心が奪われて…。
・メグも若いしトムも細長い。約10年前の映画だけど、なんだかもっと昔のような感じがした。以前に見たときは、全体的にふーんという印象しかなかったけど、今回はトム・ハンクスに自然と目が行きました。
・ほんとは自然体じゃないんだろうけど、ほんとナチュラルに見える。デートしようと躍起になってるとことか、息子に「氷の微笑が公開された時、どんなに男達をビビらせたかわかるか!」って言ってるとことか。ああ、あのシーン面白かったなーと見終わってだいぶ経ってからふと思い出すのがいいですね。
・メグ側の話は、メグ・ライアンだから成り立っているのだなぁ。この人は、たいていの話で、よくキーっとなってたりドジ踏んだりしつつ、それでも「んもうメグったら!」みたいな得なキャラクターだけど、この時代はまさにぴょんぴょんしてる元気さがあって、ちょっと目を細めてしまった。
何でかというと、ウソかホントかメグの顔の変貌写真をネットで見てしまって、時間の重みを感じたからです…。
しかし加齢だけは誰も免れないからのう。決してマイナスではないと思うのですが。特に彼女のような役柄が主軸の場合。
・ ビル・プルマンの立場って一体。すごいいい人じゃん。
いい人では物足りなくて、刺激的な男性に走るっていうパターンがあるけど(そしてよく不幸になる)、いい人からいい人に乗り換える(ちょっと嫌な表現)とは。やはりデスティニーなんですね。次の運命の人もいい人かも。
運命って「巻き込まれる」とか「激しい」イメージが伴うけど、こういうプチ運命で人生は成り立ってるのかなぁ。
運命って何だっけ。
・アメリカでは、何かのきっかけで人生をやり直したい時、シアトルで出直そうとする人が多いと聞きましたが、本当なんでしょうか。
・クヨクヨすることもあるけど、そこで歩みを止めないのが人間なのだなー。うんうん。
ブリジット・ジョーンズの日記
2004年10月9日 アメリカもの
●ブリジット・ジョーンズの日記
Bridget Jones’s Diary(2001)
〈あらすじちゃん〉
ちょっと太めでおちゃめでドジなブリジットが恋に仕事に奮闘中。ウフ。
・すごいねすごいね、レニー・ゼルヴィガーさん。いつも渋そうな顔した女優さんだなぁと見過ごしていたけど、すげー胸。胸というよりもはやヒダ。ひだが波打ってるよ。顔がかわいくて体がすごいって、万国共通のイエローキャブ本能なんでしょうか。
・作者が「こんなに正直に30代独身女性の内面を語ったのがウケた原因ね」みたいなことを言ってましたが。原作読んでないので、よく知らないのですが、そうかなーそんなに新しいとは思わなかったけどな。日本のドラマではもうとっくに扱ってる題材ですよね。
・それよりは典型的なラブコメとして面白かった。ドジでおっちょこちょいな私、だけど素敵な男性二人に愛されちゃってどーしよー!ドキドキの次号お楽しみに!付録は星占いシールだよ☆みたいな感じ(←掲載はなかよし)。
それをそのまま大人に当てはめて、うまいこと(いにしえの)少女漫画風エッセンスを実写にしたなぁという印象です。
・よく考えれば、あんなにはちきれボディで、男前の上司と一時的でも盛り上がり、密かに自分に好意を寄せてくれる男がいて、なおかついつも応援してくれる仲間がいるって、それってなんか文句あんのかコラ。
とも思いますが、まぁ贅沢とは言え彼女は悩んでいるのだし、そのプロセスが等身大ということかな。だけどそれって何等身なのヨ。
・ハッピーエンドで満足して振り返れば、ブリジットって何にかりかりしてたんだろう…とすでに思い出せないのですが、このもやもや〜っとしたものが一番リアルな描写なのかも知れません。
・レニーさんのイギリス人ぽいアクセントは可愛らしく、コリン・ファースもぎくしゃくした感じがいいなぁ。彼はロン毛の方がいいような気がする、この役柄では無理だけど。「高慢と偏見」見てみたくなりました。
Bridget Jones’s Diary(2001)
〈あらすじちゃん〉
ちょっと太めでおちゃめでドジなブリジットが恋に仕事に奮闘中。ウフ。
・すごいねすごいね、レニー・ゼルヴィガーさん。いつも渋そうな顔した女優さんだなぁと見過ごしていたけど、すげー胸。胸というよりもはやヒダ。ひだが波打ってるよ。顔がかわいくて体がすごいって、万国共通のイエローキャブ本能なんでしょうか。
・作者が「こんなに正直に30代独身女性の内面を語ったのがウケた原因ね」みたいなことを言ってましたが。原作読んでないので、よく知らないのですが、そうかなーそんなに新しいとは思わなかったけどな。日本のドラマではもうとっくに扱ってる題材ですよね。
・それよりは典型的なラブコメとして面白かった。ドジでおっちょこちょいな私、だけど素敵な男性二人に愛されちゃってどーしよー!ドキドキの次号お楽しみに!付録は星占いシールだよ☆みたいな感じ(←掲載はなかよし)。
それをそのまま大人に当てはめて、うまいこと(いにしえの)少女漫画風エッセンスを実写にしたなぁという印象です。
・よく考えれば、あんなにはちきれボディで、男前の上司と一時的でも盛り上がり、密かに自分に好意を寄せてくれる男がいて、なおかついつも応援してくれる仲間がいるって、それってなんか文句あんのかコラ。
とも思いますが、まぁ贅沢とは言え彼女は悩んでいるのだし、そのプロセスが等身大ということかな。だけどそれって何等身なのヨ。
・ハッピーエンドで満足して振り返れば、ブリジットって何にかりかりしてたんだろう…とすでに思い出せないのですが、このもやもや〜っとしたものが一番リアルな描写なのかも知れません。
・レニーさんのイギリス人ぽいアクセントは可愛らしく、コリン・ファースもぎくしゃくした感じがいいなぁ。彼はロン毛の方がいいような気がする、この役柄では無理だけど。「高慢と偏見」見てみたくなりました。
キル・ビル Vol.1
2004年10月7日 アメリカもの
●キル・ビル
Kill Bill(2003)
〈あらすじブシュッ!〉
日本刀を持った女がセキュリティも何のその、ばったばったと斬りまくり、なんと通常より二倍血が出ております〜。お買い得?
・痛い!イタタタタ!ギャー痛い!!
・ストーリーについてはさておき。
・見終わった後、そっと自分の首に手を当ててしまうような話ですが、まぁ内容はソレとして、インタビューでタランティーノ監督が言っていた言葉:
『自分の限界に挑戦しようと思った映画(要約)』。ふーんそうか。
・この監督の気に入っている所は、とにかく自分の好きなことをストレートに追求する姿勢であり、見れば見るほど「嬉しがり」が如実な部分。なので、今回のこの話も、あーアンタ好きだねぇーと思いながら見てました。それで満足。血は出すぎ。この際だから、いっそ血飛沫の向こうに虹がかかってるとか、血糊水芸とかに走って欲しかった。
・乱闘シーンの店。ああいうコンセプトのレストランって、ありそうでないね、日本には。あったら行ってみたいけど、ターゲット層がわからん店だ。でもって展開はフロムダスクティルドーンとほとんど同じ。日本風味も文化の違う人のフィルターをかけるとこうなっちゃいました、みたいな感じで面白い。
オマージュ三昧の映画だと言われてるけど、自分の映画にさえオマージュってるところがまた可笑しかったりします。
・ユマ・サーマンとルーシー・リューが、真面目〜に映画について語ってるのを見ると、ええ人なんやな…とほっこりしました。「いやーもうこんな映画シャレになりませんねぇ」とか笑い飛ばしてたら、それはそれでカッコイイのですが。思ってても言えないか。
・ボクの頭の中には、説明ははしょってるけど綿密な設定がちゃんと出来上がっているのだ!と監督は力説していましたが、そりゃ当然でしょうクリエーターなんだから。そういうディテイルに夢中になれる人が、妄想を人に分け与えることが出来るのよねぇ。なんでかちょっとしみじみ。
・私にとっては、面白いかどうかよりも、おおそうかそうか、と目を細めるおじいちゃん目線で鑑賞してしまいました。
・ でもやっぱり血は笑えるほど出過ぎ。
新選組!は出なさすぎだけど、あれは「出てるつもり」の暗黙の了解があるからなぁ。
血の分量で、ジャンル分けが出来るかもしれない。となるとキル・ビルはコメディかな。なんかひょうきん族の罰ゲームで、上から水が落ちてくるのを見てるのに似たような感じがするので。ドリフのたらいとか。レトロだし。
Kill Bill(2003)
〈あらすじブシュッ!〉
日本刀を持った女がセキュリティも何のその、ばったばったと斬りまくり、なんと通常より二倍血が出ております〜。お買い得?
・痛い!イタタタタ!ギャー痛い!!
・ストーリーについてはさておき。
・見終わった後、そっと自分の首に手を当ててしまうような話ですが、まぁ内容はソレとして、インタビューでタランティーノ監督が言っていた言葉:
『自分の限界に挑戦しようと思った映画(要約)』。ふーんそうか。
・この監督の気に入っている所は、とにかく自分の好きなことをストレートに追求する姿勢であり、見れば見るほど「嬉しがり」が如実な部分。なので、今回のこの話も、あーアンタ好きだねぇーと思いながら見てました。それで満足。血は出すぎ。この際だから、いっそ血飛沫の向こうに虹がかかってるとか、血糊水芸とかに走って欲しかった。
・乱闘シーンの店。ああいうコンセプトのレストランって、ありそうでないね、日本には。あったら行ってみたいけど、ターゲット層がわからん店だ。でもって展開はフロムダスクティルドーンとほとんど同じ。日本風味も文化の違う人のフィルターをかけるとこうなっちゃいました、みたいな感じで面白い。
オマージュ三昧の映画だと言われてるけど、自分の映画にさえオマージュってるところがまた可笑しかったりします。
・ユマ・サーマンとルーシー・リューが、真面目〜に映画について語ってるのを見ると、ええ人なんやな…とほっこりしました。「いやーもうこんな映画シャレになりませんねぇ」とか笑い飛ばしてたら、それはそれでカッコイイのですが。思ってても言えないか。
・ボクの頭の中には、説明ははしょってるけど綿密な設定がちゃんと出来上がっているのだ!と監督は力説していましたが、そりゃ当然でしょうクリエーターなんだから。そういうディテイルに夢中になれる人が、妄想を人に分け与えることが出来るのよねぇ。なんでかちょっとしみじみ。
・私にとっては、面白いかどうかよりも、おおそうかそうか、と目を細めるおじいちゃん目線で鑑賞してしまいました。
・ でもやっぱり血は笑えるほど出過ぎ。
新選組!は出なさすぎだけど、あれは「出てるつもり」の暗黙の了解があるからなぁ。
血の分量で、ジャンル分けが出来るかもしれない。となるとキル・ビルはコメディかな。なんかひょうきん族の罰ゲームで、上から水が落ちてくるのを見てるのに似たような感じがするので。ドリフのたらいとか。レトロだし。
10月!
たそがれの国の10月がやってきました。
これから大晦日までの3ヶ月は、最も好きな季節です。
(年が明けるとなぜか急にトーンダウンするのが恒例)
焦る気持ちを抑えつつ映画を見る。ヨシ。
●ホット・チック
The Hot Chick(2002)
〈そっと覗いてみるあらすじ〉
自他共に認める学園のアイドル・ジェシカは順風満帆な生活に大満足していたが、ある朝目覚めるとおっさんになっていた!
・フレンズでジョーイがよく使う言葉、hot なchick。イケてる女性を指す俗語のようです。ヒヨコからイメージするのは、どっちかというと無垢なかわいらしさなんだけどなぁ。ピヨ。
・ところでこの映画は、とってもパターンな「入れ替わり」がテーマですが、型どおりではないのは、入れ替わった者同士の比較がほとんどなく、ジェシカ(主人公の女子高生)だけに焦点を置いていることです。お互いのギャップを楽しむのが「転校生」的王道だと思うんだけど。なんでだ?
・と思ったらそうか。
とにかく女の子が男になったときの衝撃をアッピールする話なのであった。DVDメニュー画面の画像がなんでトイレなんだろ…と予感めいたものはありましたが、やっぱり。
きっと制作側は女の子に突如男機能が備わってしまった場合、まず最初に直面するのはアレだよねぇーってことで、ここの部分に興味津々だったんだろうなーと推測します。そんなとこだけリアル。
・親との和解とか友情の絆とか、青春チックにまとめてるけど、どうも根底に意地悪な目線も感じます。タチの悪いヤツじゃなくて、子どもっぽいイジワルさ。
・あと役者の成りきり演技も楽しみの一つですが、なんか気持ち悪いよぅロブ・シュナイダー。
決して嫌だと言うわけではありません、若いのか年とってんのかわからない顔で、妙に愛らしいウルウル目。きちんと成りきってるから設定が生きているので、気持ち悪くて正解なのですが、おかげで(シモのあたりをリアルに描写してるせいもあってか)生々しいのだった。可愛いキモい上手い。
・ひょこひょこ出てくるアダム・サンドラーが製作者。なーんか興味を惹かれますね。
・「男性が考える女の子の戸惑い」って感じの話で、例えばギャルの体になったおっさん(と言ってもまだ若い部類だけど)が、さっさとストリッパーになってるあたり、とてもわかり易かったり。
・荒唐無稽だけど、妙にリアルだったりする、青春映画の皮を被った…何だろ?
おっさん?
たそがれの国の10月がやってきました。
これから大晦日までの3ヶ月は、最も好きな季節です。
(年が明けるとなぜか急にトーンダウンするのが恒例)
焦る気持ちを抑えつつ映画を見る。ヨシ。
●ホット・チック
The Hot Chick(2002)
〈そっと覗いてみるあらすじ〉
自他共に認める学園のアイドル・ジェシカは順風満帆な生活に大満足していたが、ある朝目覚めるとおっさんになっていた!
・フレンズでジョーイがよく使う言葉、hot なchick。イケてる女性を指す俗語のようです。ヒヨコからイメージするのは、どっちかというと無垢なかわいらしさなんだけどなぁ。ピヨ。
・ところでこの映画は、とってもパターンな「入れ替わり」がテーマですが、型どおりではないのは、入れ替わった者同士の比較がほとんどなく、ジェシカ(主人公の女子高生)だけに焦点を置いていることです。お互いのギャップを楽しむのが「転校生」的王道だと思うんだけど。なんでだ?
・と思ったらそうか。
とにかく女の子が男になったときの衝撃をアッピールする話なのであった。DVDメニュー画面の画像がなんでトイレなんだろ…と予感めいたものはありましたが、やっぱり。
きっと制作側は女の子に突如男機能が備わってしまった場合、まず最初に直面するのはアレだよねぇーってことで、ここの部分に興味津々だったんだろうなーと推測します。そんなとこだけリアル。
・親との和解とか友情の絆とか、青春チックにまとめてるけど、どうも根底に意地悪な目線も感じます。タチの悪いヤツじゃなくて、子どもっぽいイジワルさ。
・あと役者の成りきり演技も楽しみの一つですが、なんか気持ち悪いよぅロブ・シュナイダー。
決して嫌だと言うわけではありません、若いのか年とってんのかわからない顔で、妙に愛らしいウルウル目。きちんと成りきってるから設定が生きているので、気持ち悪くて正解なのですが、おかげで(シモのあたりをリアルに描写してるせいもあってか)生々しいのだった。可愛いキモい上手い。
・ひょこひょこ出てくるアダム・サンドラーが製作者。なーんか興味を惹かれますね。
・「男性が考える女の子の戸惑い」って感じの話で、例えばギャルの体になったおっさん(と言ってもまだ若い部類だけど)が、さっさとストリッパーになってるあたり、とてもわかり易かったり。
・荒唐無稽だけど、妙にリアルだったりする、青春映画の皮を被った…何だろ?
おっさん?
●コンフェッション
Confessions of a Dangerous Mind(2003)
〈あらすじショウ〉
60年代アメリカ、テレビ業界での成功を夢見るチャックは、突如スナイパーにスカウトされる。殺し屋と敏腕プロデューサーの二足のわらじ。やがて二つの生活が干渉し始め、チャックに激しい苦悩が訪れる。
・あるプロデューサーの告白本を元にしたというこの話、誰もがその信憑性を疑うようなキテレツな内容。昼はテレビマンで夜はヒットマンなんて、働き過ぎでしょう。
・しかしチャックがたいした葛藤もなくあっさり殺し屋家業に入っていくあたり、これは「実話」じゃなくて、あくまでも「告白」だなと思いました。告白だったら都合の悪い部分ははしょれるから。
こういう素材だと、もっとスリリングでハプニング続出で「ありえない」部分を強調するのが常道だと思うんだけど、これは主人公の心理をクローズアップ。
・主人公が悪循環(悩む→殺す→スッキリする→落ち込む…)に陥る描写が続くのですが、コマ運びがオシャレな分、かえって淡々とした印象になり、彼の考えていることが今ひとつわからない。
んが、もしかしてこの映画が彼の告白の真実性を問うものならば、これでいいのかも。だからわざと謎が深まるようにしてるのか?
・観賞後の感想を持ちにくい話だけど、悪くはないと思います。どう悪くないかというと、こういう二重生活を強いられた人の苦悩(しかも本人が選んだ)を見せられて、そんなこと知ったこっちゃないがな、という点と、耐え難いプレッシャーを描きながら、どこか他人ごとでひょうひょうとしているところが食えないかなと。
・サム・ロックウェルのおしり丸出しシーンがけっこう多い。この人はチャラチャラした役が上手いのでしょうか。マッチスティックメンも良かったよ。脚本は「アダプテーション」のチャーリー。またキミか。禿げそうになりながら書いたのか?辛いじゃないか。
・チャックのヒットマン姿がだんだん様になっていくのが面白かった。虚構の住人は、シチュエーションに馴染むのが早い。最後あたりほんとのスパイものみたいだったし。
・ほーら嘘ですよーと広げられた風呂敷を覗いてる感じです。監督(クルーニー)の60年代テレビショウへのノスタルジーも感じられる。
実はキダ・タローが凄腕の殺し屋だった!?みたいなものでしょうか(まったく違うけど、ひょっとすると…そうだったら笑えるというあたり)。
Confessions of a Dangerous Mind(2003)
〈あらすじショウ〉
60年代アメリカ、テレビ業界での成功を夢見るチャックは、突如スナイパーにスカウトされる。殺し屋と敏腕プロデューサーの二足のわらじ。やがて二つの生活が干渉し始め、チャックに激しい苦悩が訪れる。
・あるプロデューサーの告白本を元にしたというこの話、誰もがその信憑性を疑うようなキテレツな内容。昼はテレビマンで夜はヒットマンなんて、働き過ぎでしょう。
・しかしチャックがたいした葛藤もなくあっさり殺し屋家業に入っていくあたり、これは「実話」じゃなくて、あくまでも「告白」だなと思いました。告白だったら都合の悪い部分ははしょれるから。
こういう素材だと、もっとスリリングでハプニング続出で「ありえない」部分を強調するのが常道だと思うんだけど、これは主人公の心理をクローズアップ。
・主人公が悪循環(悩む→殺す→スッキリする→落ち込む…)に陥る描写が続くのですが、コマ運びがオシャレな分、かえって淡々とした印象になり、彼の考えていることが今ひとつわからない。
んが、もしかしてこの映画が彼の告白の真実性を問うものならば、これでいいのかも。だからわざと謎が深まるようにしてるのか?
・観賞後の感想を持ちにくい話だけど、悪くはないと思います。どう悪くないかというと、こういう二重生活を強いられた人の苦悩(しかも本人が選んだ)を見せられて、そんなこと知ったこっちゃないがな、という点と、耐え難いプレッシャーを描きながら、どこか他人ごとでひょうひょうとしているところが食えないかなと。
・サム・ロックウェルのおしり丸出しシーンがけっこう多い。この人はチャラチャラした役が上手いのでしょうか。マッチスティックメンも良かったよ。脚本は「アダプテーション」のチャーリー。またキミか。禿げそうになりながら書いたのか?辛いじゃないか。
・チャックのヒットマン姿がだんだん様になっていくのが面白かった。虚構の住人は、シチュエーションに馴染むのが早い。最後あたりほんとのスパイものみたいだったし。
・ほーら嘘ですよーと広げられた風呂敷を覗いてる感じです。監督(クルーニー)の60年代テレビショウへのノスタルジーも感じられる。
実はキダ・タローが凄腕の殺し屋だった!?みたいなものでしょうか(まったく違うけど、ひょっとすると…そうだったら笑えるというあたり)。
バック・トゥ・ザ・フューチャー
2004年9月17日 アメリカもの
●バック・トゥ・ザ・ヒューチャー
Back to The Future(1985)
〈ジゴワットあらすじ〉
平凡な高校生マーティがスーパーカー型タイムマシーンに乗ってフィフティーズにひとっ飛び、両親をなんとか結びつけたいけれど…?
・20年前の大ヒット映画ですね。今まで何回か観ましたが、「トキオ」(←息子が過去の父親に会いにいく話。しかし主人公はお父さん)のせいか改めて見てみたくなりました。タイムトラベル青春ストーリーの金字塔。
・久しぶりに見て再確認したけど、ほんっとーに都合良く話が進むよね。まるであらかじめ仕組まれていたような冒険…って当たり前なんだけど、それにしてもスムーズこのうえなく、もし当時「サクサク」という言葉が流行っていたならぴったりはまる。手に汗握りたいところでちゃんとビックリさせられるし、笑いたいところ随所にギャグが落ちてれば、SF的説明もへぇーと思ってしまえる分かり易さ。真の都合の良さはこうだ!という。ノッてるヒトたちが作った映画にアレコレ言うのはヤボですね。面白い。
・最初見たときから気になってて、今回も気がついたんだけど、マーティの寝相はかなり無理がある。ぜったい筋違い起こすよあの寝方。わざとか。
・ドクがカメラ目線でタイトルロールを叫ぶところが一番好き。なんでかわかんないけど、よ、待ってましたーって感じ。歌舞伎のミエ切りみたいで楽しい。
・アメリカ映画って悪役をこてんぱんに扱いますよね。コメディなんかでは敵役が最後にどんな目にあっても、笑って流せてスカッとするように描かれてるけど、なんか勧善懲悪っていうのともちょっと違う、相手に対する情け容赦なさを感じることがあるんですよね…もやもやが残るというか。絵に描いたような悪役って本当にいるのかな。おっとこれもヤボか。
・パワーオブラブ。ひゃー懐かしい。
・字幕で出るトリビアみたいなのに、「最初の構想では冷蔵庫をタイムマシンにするという案もあったが、子どもが真似をして閉じこめられることを懸念して却下になった」とあった。冷蔵庫ねー…。こんな派手な話にはならなかったでしょうね。他にどんなアイディアがあったのか知りたい。机の引き出しっていうのもあったりして。
・マイケル・J・フォックスが「かっこいんてぐら」なんて言うCMがあったっけ…。なんで外人にダジャレを言わすのが好きなのかなCM業界は。
・ユニバーサルスタジオのライド、面白いけどちょっと酔った。
・蛇足。もしタイムスリップするなら、私は確実に1982年に行きます。そこで自分にとくと言って聞かせたいことがある。だけど聞く耳もたないんだろうな私のことだから…フ。
Back to The Future(1985)
〈ジゴワットあらすじ〉
平凡な高校生マーティがスーパーカー型タイムマシーンに乗ってフィフティーズにひとっ飛び、両親をなんとか結びつけたいけれど…?
・20年前の大ヒット映画ですね。今まで何回か観ましたが、「トキオ」(←息子が過去の父親に会いにいく話。しかし主人公はお父さん)のせいか改めて見てみたくなりました。タイムトラベル青春ストーリーの金字塔。
・久しぶりに見て再確認したけど、ほんっとーに都合良く話が進むよね。まるであらかじめ仕組まれていたような冒険…って当たり前なんだけど、それにしてもスムーズこのうえなく、もし当時「サクサク」という言葉が流行っていたならぴったりはまる。手に汗握りたいところでちゃんとビックリさせられるし、笑いたいところ随所にギャグが落ちてれば、SF的説明もへぇーと思ってしまえる分かり易さ。真の都合の良さはこうだ!という。ノッてるヒトたちが作った映画にアレコレ言うのはヤボですね。面白い。
・最初見たときから気になってて、今回も気がついたんだけど、マーティの寝相はかなり無理がある。ぜったい筋違い起こすよあの寝方。わざとか。
・ドクがカメラ目線でタイトルロールを叫ぶところが一番好き。なんでかわかんないけど、よ、待ってましたーって感じ。歌舞伎のミエ切りみたいで楽しい。
・アメリカ映画って悪役をこてんぱんに扱いますよね。コメディなんかでは敵役が最後にどんな目にあっても、笑って流せてスカッとするように描かれてるけど、なんか勧善懲悪っていうのともちょっと違う、相手に対する情け容赦なさを感じることがあるんですよね…もやもやが残るというか。絵に描いたような悪役って本当にいるのかな。おっとこれもヤボか。
・パワーオブラブ。ひゃー懐かしい。
・字幕で出るトリビアみたいなのに、「最初の構想では冷蔵庫をタイムマシンにするという案もあったが、子どもが真似をして閉じこめられることを懸念して却下になった」とあった。冷蔵庫ねー…。こんな派手な話にはならなかったでしょうね。他にどんなアイディアがあったのか知りたい。机の引き出しっていうのもあったりして。
・マイケル・J・フォックスが「かっこいんてぐら」なんて言うCMがあったっけ…。なんで外人にダジャレを言わすのが好きなのかなCM業界は。
・ユニバーサルスタジオのライド、面白いけどちょっと酔った。
・蛇足。もしタイムスリップするなら、私は確実に1982年に行きます。そこで自分にとくと言って聞かせたいことがある。だけど聞く耳もたないんだろうな私のことだから…フ。
●サンダーパンツ!
Thunderpants(2002)
〈あらすじ大爆発〉
悲しくもオナラが止まらない少年パトリックは暗い人生を歩んでいた。しかし親友の天才科学少年アランの発案で、人類史上初めての快挙をオナラで成し遂げる。
【!作品のテーマがアレなだけに表現がアレですので、お食事中またはお食事前の方は読むのを控えられたほうがいいです!】
・こどもがわけもなく大喜びするのが、「ウン○」「オチ○○ン」そして「オナラ」ですが、その三大要素の中でもだんとつマヌケ感がぬぐえないオナラをテーマに持ってくるあたり、監督の心意気に唸ってしまいます。
オナラはねー、どうしたって情けないアイテム(?)だから本能で笑える。
・グリーン&ブラウンがテーマカラーになってて、これはすごい好きです。人間の肌の色も考慮しているようで、非常に効果的。出てくる車はグリーンのミニ。背景をマンガ的にするのに成功しているし、登場人物もマンガ。パトリックの家の内装もキュートだったなぁ。
・しかし私が一番この映画で感銘を受けたのは、パトリックがオナラを発射するときのキバリ顔です…って汚くてスミマセンが、あの顔はもう笑うしかないでしょう。パトリックの放出量は尋常ではないので、かなり誇張した演技なのですが、それにしたってそーんな真剣な顔せんでも。そしてその結果が結局オナラなところでまた笑える。
オマケのインタビューでパトリック役の子が「ボクも多少は貢献してるよ」って得意げに言ってるのがさらに可愛らしい。
・オナラにまつわる笑いは所詮「トホホ」なんですけど、それで観客一体の笑いを真面目に取ろうとしたのはエライと思います。しかし映画館であの音を聞くというのはどうなんでしょう。
やっぱりトホホ。
・ところでオナラは英語で"fart"ですが、アメリカンアクセントと若干異なるので、受ける印象もちょっと違う。米語では、とにかく『ブー!』という感じで否応なく「屁」とアッピールしてるんだけど、ブリティッシュアクセントだと『ぷぅ〜〜(そしてフェードアウト)』という感じなんですよねぇ。可笑し味が増すなぁ、なんか遠慮気味で。そんなことないですか。
ついでに"ass"(尻)という言葉もよく出てくるけど、アメリカ風だと切り捨てるように発音されるのに対し、イギリスアクセントの響きではなんかちょっと恥ずかしげで「おけつ(テヘ)」って感じ。愛嬌がありますね。
あの、私の勝手なイメージですので。
・オナラという、単独ではなんともこころもとない素材を、ほどよくエゲツナク可愛くうまくまとめてる。ほのぼの。ファンタジー風だからあんまりグロくないし。
パトリックが全編を通して「素」な様子なのが、最後のオチを感動させすぎないので良かったと思います。
あんまりオナラオナラ言うのも恥ずかしいのでこの辺で。
・だけどアランがハリポタに出てるヒトだってわからなかったよ最後まで。
Thunderpants(2002)
〈あらすじ大爆発〉
悲しくもオナラが止まらない少年パトリックは暗い人生を歩んでいた。しかし親友の天才科学少年アランの発案で、人類史上初めての快挙をオナラで成し遂げる。
【!作品のテーマがアレなだけに表現がアレですので、お食事中またはお食事前の方は読むのを控えられたほうがいいです!】
・こどもがわけもなく大喜びするのが、「ウン○」「オチ○○ン」そして「オナラ」ですが、その三大要素の中でもだんとつマヌケ感がぬぐえないオナラをテーマに持ってくるあたり、監督の心意気に唸ってしまいます。
オナラはねー、どうしたって情けないアイテム(?)だから本能で笑える。
・グリーン&ブラウンがテーマカラーになってて、これはすごい好きです。人間の肌の色も考慮しているようで、非常に効果的。出てくる車はグリーンのミニ。背景をマンガ的にするのに成功しているし、登場人物もマンガ。パトリックの家の内装もキュートだったなぁ。
・しかし私が一番この映画で感銘を受けたのは、パトリックがオナラを発射するときのキバリ顔です…って汚くてスミマセンが、あの顔はもう笑うしかないでしょう。パトリックの放出量は尋常ではないので、かなり誇張した演技なのですが、それにしたってそーんな真剣な顔せんでも。そしてその結果が結局オナラなところでまた笑える。
オマケのインタビューでパトリック役の子が「ボクも多少は貢献してるよ」って得意げに言ってるのがさらに可愛らしい。
・オナラにまつわる笑いは所詮「トホホ」なんですけど、それで観客一体の笑いを真面目に取ろうとしたのはエライと思います。しかし映画館であの音を聞くというのはどうなんでしょう。
やっぱりトホホ。
・ところでオナラは英語で"fart"ですが、アメリカンアクセントと若干異なるので、受ける印象もちょっと違う。米語では、とにかく『ブー!』という感じで否応なく「屁」とアッピールしてるんだけど、ブリティッシュアクセントだと『ぷぅ〜〜(そしてフェードアウト)』という感じなんですよねぇ。可笑し味が増すなぁ、なんか遠慮気味で。そんなことないですか。
ついでに"ass"(尻)という言葉もよく出てくるけど、アメリカ風だと切り捨てるように発音されるのに対し、イギリスアクセントの響きではなんかちょっと恥ずかしげで「おけつ(テヘ)」って感じ。愛嬌がありますね。
あの、私の勝手なイメージですので。
・オナラという、単独ではなんともこころもとない素材を、ほどよくエゲツナク可愛くうまくまとめてる。ほのぼの。ファンタジー風だからあんまりグロくないし。
パトリックが全編を通して「素」な様子なのが、最後のオチを感動させすぎないので良かったと思います。
あんまりオナラオナラ言うのも恥ずかしいのでこの辺で。
・だけどアランがハリポタに出てるヒトだってわからなかったよ最後まで。
●アダプテーション
Adaptation(2002)
〈進化するあらすじ〉
脚本家チャーリーが手がけているのは、幻のランについてのノンフィクション。しかし思うように脚色できず自信を失い四苦八苦。お気楽な双子の弟の後押しで、原作者に対面しようとするが…。
・んー敷居が高いの?入り口はどこ?
・これはイチゲンさんお断りなのか?とちょっと暖簾をくぐるのをためらって中に入れば、特に冷たくあしらわれるでもないけど、ちやほやされることもない、ちょっとおしりがむずむず…というような雰囲気の映画(わかりにくい?)。
・「主人公が何も得ない話」はだめなのか、と劇中チャーリーが力説していたけれど、結局終盤は怒濤のアクションシーンで、しっかり主人公が新たな一歩を踏み出しているあたりアイロニーなんでしょうか。わかる人にはわかるんだよね…的な展開だなぁ。アンチハリウッドなのかなー。どうなんでしょう。
・ドナルドって一体なに。ニコラス・ケイジを画面に二人映したかったのだろうか。確かにかなり効果的。それならばいっそ増殖させても良かったのでは。2人のニックが3人のニックに〜♪
・しかし今回のニコラス・ケイジは困っていたどころではありませんね。追い詰められてくにゃくにゃしてる彼を見るのが好きなので、その点すごくオトクでした。しかも死んでるし。死んでるニコラス・ケイジもわりと好きだ。
こわ。
・「お前なんかただのヤク中のおばはんじゃー」(要約)とチャーリーがキレるところは良かった。こういうお約束の反撃はすっきりします。あと事故のシーン。前後の確認は怠ってはならない。
・adaptationという言葉をモチーフに、ある脚本家の頭の中でランダムに羅列してあるアイディアを一個づつ見せて貰ったという印象。人って色んなことを考えてるんですねぇ。
「マルコビッチの穴」も見ないといけませんね。
・なんかわからんけどこのムードは嫌いじゃないです。敷居があるとかまえてしまうのは自分でした。エッシャーの騙し絵みたいな話です。
Adaptation(2002)
〈進化するあらすじ〉
脚本家チャーリーが手がけているのは、幻のランについてのノンフィクション。しかし思うように脚色できず自信を失い四苦八苦。お気楽な双子の弟の後押しで、原作者に対面しようとするが…。
・んー敷居が高いの?入り口はどこ?
・これはイチゲンさんお断りなのか?とちょっと暖簾をくぐるのをためらって中に入れば、特に冷たくあしらわれるでもないけど、ちやほやされることもない、ちょっとおしりがむずむず…というような雰囲気の映画(わかりにくい?)。
・「主人公が何も得ない話」はだめなのか、と劇中チャーリーが力説していたけれど、結局終盤は怒濤のアクションシーンで、しっかり主人公が新たな一歩を踏み出しているあたりアイロニーなんでしょうか。わかる人にはわかるんだよね…的な展開だなぁ。アンチハリウッドなのかなー。どうなんでしょう。
・ドナルドって一体なに。ニコラス・ケイジを画面に二人映したかったのだろうか。確かにかなり効果的。それならばいっそ増殖させても良かったのでは。2人のニックが3人のニックに〜♪
・しかし今回のニコラス・ケイジは困っていたどころではありませんね。追い詰められてくにゃくにゃしてる彼を見るのが好きなので、その点すごくオトクでした。しかも死んでるし。死んでるニコラス・ケイジもわりと好きだ。
こわ。
・「お前なんかただのヤク中のおばはんじゃー」(要約)とチャーリーがキレるところは良かった。こういうお約束の反撃はすっきりします。あと事故のシーン。前後の確認は怠ってはならない。
・adaptationという言葉をモチーフに、ある脚本家の頭の中でランダムに羅列してあるアイディアを一個づつ見せて貰ったという印象。人って色んなことを考えてるんですねぇ。
「マルコビッチの穴」も見ないといけませんね。
・なんかわからんけどこのムードは嫌いじゃないです。敷居があるとかまえてしまうのは自分でした。エッシャーの騙し絵みたいな話です。
●ハンナとその姉妹
Hannah and Her Sisters(1986)
〈食卓のあらすじ〉
ハンナの元夫と現在の夫、そして彼女の妹たちの複雑な関係。迷う毎日。そしてまた今年も感謝祭がやってくる。
・ウッディ・アレンに挑戦してみました。
・出てくる女優は美女ばかりなのに、男はみな情けない感じなのが最近美男美女オンパレードの映画ばかり見てるせいか、ちょっと新鮮。特にウッディ・アレンが。なぜモテるのだ。と思ったけどそれは便宜上のことのようですね。
・ハンナたちのそれぞれの事情がエピソードで語られるまわりを、ミッキー(ウッディ・アレン)が勝手にぐるぐるまわっているような。しかしミッキーの話は面白かった。ぽこっと沸いた死への異常な恐怖をぬぐい去れず、どんどんエスカレートするところが。慌てふためいて改宗しようとするシーンとか。こういう日常にふと陥る穴系のネタって、ありそうでない(こともない?)。こういうのがウッディ・アレンの持ち味なのかしらん。
・彼女たちの恋愛話とは関係がないように挿入されるミッキーの話が、最後にはすべての答えになっているような座りの良さ。巧いですな。
・ここではとりあえずハッピーエンディングだけど、主人公達はまた悩んだり穴に落ちたり、それから希望を見たり、そして感謝祭が巡ってくるんだろうなぁ。と思わせるのが気に入りました。
・ピアノが弾けるおじいさんていいねぇ。家族の団欒で、弾き語るおじいちゃん。やっぱり畳じゃないな。
・その都度入る心情のナレーションもアレン風味なんでしょうか。よく「ウッディ・アレンねぇ〜」という感想を耳にするので、なんとか特徴を捉えようと肩に力が入ってしまいましたが、一作だけでは無理だった。でもこれはけっこう面白かったです。弱っているときに見るとよけい効きます。
Hannah and Her Sisters(1986)
〈食卓のあらすじ〉
ハンナの元夫と現在の夫、そして彼女の妹たちの複雑な関係。迷う毎日。そしてまた今年も感謝祭がやってくる。
・ウッディ・アレンに挑戦してみました。
・出てくる女優は美女ばかりなのに、男はみな情けない感じなのが最近美男美女オンパレードの映画ばかり見てるせいか、ちょっと新鮮。特にウッディ・アレンが。なぜモテるのだ。と思ったけどそれは便宜上のことのようですね。
・ハンナたちのそれぞれの事情がエピソードで語られるまわりを、ミッキー(ウッディ・アレン)が勝手にぐるぐるまわっているような。しかしミッキーの話は面白かった。ぽこっと沸いた死への異常な恐怖をぬぐい去れず、どんどんエスカレートするところが。慌てふためいて改宗しようとするシーンとか。こういう日常にふと陥る穴系のネタって、ありそうでない(こともない?)。こういうのがウッディ・アレンの持ち味なのかしらん。
・彼女たちの恋愛話とは関係がないように挿入されるミッキーの話が、最後にはすべての答えになっているような座りの良さ。巧いですな。
・ここではとりあえずハッピーエンディングだけど、主人公達はまた悩んだり穴に落ちたり、それから希望を見たり、そして感謝祭が巡ってくるんだろうなぁ。と思わせるのが気に入りました。
・ピアノが弾けるおじいさんていいねぇ。家族の団欒で、弾き語るおじいちゃん。やっぱり畳じゃないな。
・その都度入る心情のナレーションもアレン風味なんでしょうか。よく「ウッディ・アレンねぇ〜」という感想を耳にするので、なんとか特徴を捉えようと肩に力が入ってしまいましたが、一作だけでは無理だった。でもこれはけっこう面白かったです。弱っているときに見るとよけい効きます。
●ミニミニ大作戦
The Italian Job(2003)
〈あらすじ大仕事〉
チャーリーを頭に、鮮やかな手口でまんまと大金を掴んだ窃盗団。しかし裏切り者が金を横取り、チャーリーが父と慕う金庫破りのジョンが殺されてしまう。一年後、復讐を誓った彼は仲間を結集しジョンの娘ステラに接触、大胆なゲームを開始する。
・マークをマーク。
・マーク・ウォールバーグって、無知のため全然知らなかったのですが元歌手(て古い言い方)なのですね。この顔なんか気になる。なぜ笑わない。ちょっと表情を変えてーあっ少し笑った、ような気がする?という感じで、彼の顔に大注目。
映画を見てるとマーク系の顔の人がわりと出てきますが、かっこいいのかどうか私にはいまいちピンとこないんだけど。マット・デイモンとか。違うか。カッコカワイイってことかな?確かに愛嬌があります。
・ロケーションがいいですね、ベネチア雪山ロサンゼルス…と、切替もシャープだし、その土地の持ってる雰囲気を楽しめるし。特に冒頭のベネチアはお気に入り。いいなー兼高かおる世界の旅だ。行きたい。
・そんなルパンな。しかし、まーあり得ないこともないこともないか…?と思わせる細工をあちこちにばらまいているので、リアリティになんとか寄り添っている。
しかしボス(チャーリー)はなかなか忙しいね。仕込みの監督もしなきゃいけないし、全体を把握して臨機応変に指示をださなきゃ失敗するし、当然現場にも参加するし。そりゃ表情も堅くなるわ。
・ミニ。ミニミニ。ミニミニミニ。やっぱり「ミニミニ」かなぁ。だけど三台だから「ミニミニミニ大作戦」じゃないの。原題通り「イタリアン・ジョブ」でもいいじゃん。オシャレだけどインパクトに欠けるか。「イタリアの仕事」は?仕立て屋の物語みたい。「イタリアのヤマ」。雪山のことか。それじゃ「ミニミニイタリア」は。ほんのりピンクね。
前作は「大作戦」て言葉が流行ってた時代なんでしょうねぇ。作戦に大がつくとワクワクしますね。プロポーズ大作戦とかさ。
・シャーリーズ・セロン、きれいだなー。名前もかわいい、なんか新発売のスイーツみたい。エドワード・ノートンはここではルイージみたいだけど、優れ者らしいので他での演技も見てみたい。ドナルド・サザーランド…なんだーお父さんも逆さ絵だったのか。
・旧いミニもかわいいけど、新型ミニはアメリカに良く似合ってる。イメージでは、もっとたくさんのミニが(20台ぐらい)疾走するのかと思ってた。主人公はミニじゃなかった。
・単純な話だし予定されたスリルだけど、最後までテンポが崩れないし、必要以上にキャラクターを掘り下げてないのがかえって良かったかな。
映画を見た!って感じです。
The Italian Job(2003)
〈あらすじ大仕事〉
チャーリーを頭に、鮮やかな手口でまんまと大金を掴んだ窃盗団。しかし裏切り者が金を横取り、チャーリーが父と慕う金庫破りのジョンが殺されてしまう。一年後、復讐を誓った彼は仲間を結集しジョンの娘ステラに接触、大胆なゲームを開始する。
・マークをマーク。
・マーク・ウォールバーグって、無知のため全然知らなかったのですが元歌手(て古い言い方)なのですね。この顔なんか気になる。なぜ笑わない。ちょっと表情を変えてーあっ少し笑った、ような気がする?という感じで、彼の顔に大注目。
映画を見てるとマーク系の顔の人がわりと出てきますが、かっこいいのかどうか私にはいまいちピンとこないんだけど。マット・デイモンとか。違うか。カッコカワイイってことかな?確かに愛嬌があります。
・ロケーションがいいですね、ベネチア雪山ロサンゼルス…と、切替もシャープだし、その土地の持ってる雰囲気を楽しめるし。特に冒頭のベネチアはお気に入り。いいなー兼高かおる世界の旅だ。行きたい。
・そんなルパンな。しかし、まーあり得ないこともないこともないか…?と思わせる細工をあちこちにばらまいているので、リアリティになんとか寄り添っている。
しかしボス(チャーリー)はなかなか忙しいね。仕込みの監督もしなきゃいけないし、全体を把握して臨機応変に指示をださなきゃ失敗するし、当然現場にも参加するし。そりゃ表情も堅くなるわ。
・ミニ。ミニミニ。ミニミニミニ。やっぱり「ミニミニ」かなぁ。だけど三台だから「ミニミニミニ大作戦」じゃないの。原題通り「イタリアン・ジョブ」でもいいじゃん。オシャレだけどインパクトに欠けるか。「イタリアの仕事」は?仕立て屋の物語みたい。「イタリアのヤマ」。雪山のことか。それじゃ「ミニミニイタリア」は。ほんのりピンクね。
前作は「大作戦」て言葉が流行ってた時代なんでしょうねぇ。作戦に大がつくとワクワクしますね。プロポーズ大作戦とかさ。
・シャーリーズ・セロン、きれいだなー。名前もかわいい、なんか新発売のスイーツみたい。エドワード・ノートンはここではルイージみたいだけど、優れ者らしいので他での演技も見てみたい。ドナルド・サザーランド…なんだーお父さんも逆さ絵だったのか。
・旧いミニもかわいいけど、新型ミニはアメリカに良く似合ってる。イメージでは、もっとたくさんのミニが(20台ぐらい)疾走するのかと思ってた。主人公はミニじゃなかった。
・単純な話だし予定されたスリルだけど、最後までテンポが崩れないし、必要以上にキャラクターを掘り下げてないのがかえって良かったかな。
映画を見た!って感じです。
ホワイトナイツ 白夜
2004年8月31日 アメリカもの
公開当時見たかったのに見逃してしまって気になっていた映画を今鑑賞してみるシリーズ。
●ホワイトナイツ−白夜−
White Nights(1985)
〈あらすじピルエット〉
冷戦時代。ソ連からアメリカに亡命したダンサー・ニコライは、なんの因果か乗っていた飛行機がロシアに不時着、監禁される。見張りは彼とは逆にアメリカを捨てたタップダンサー・レイモンド。お互いを理解できない二人がやがて心を通わせ、脱出を試みるが…。
・せいゆーせいみー♪
・ミハイル・バリシニコフの踊る筋肉が素晴らしい。優雅。極めた人の動きは美しいなー、無駄が無いし。もっとダンスシーンがあるのかと思ってたけど、それほどでもなかった。しかし彼は意外と私好み。ニヤリが決まる男に弱い。ニヤリにも色々種類がありまして、彼のは「天然のニヤリ」と見た。ポイント高いよこれは(私のなかで)。個人的な印象としてロシア方面の人にはナチュラルな方が多いような気がします。よけいに自分を飾らない素のような。
・ということでとてもこの映画を楽しんだのですが、ソ連が崩壊した今観るといかにもドラマチックに作られてるなーと思いました。設定が劇的なので、それはいいのですが、そうか昔そんな時代もあった…と細い記憶を辿るような。
・結局みんな自由になれたねで終わっていいんだけど、それでいいのかアメリカとちょこっと考えた。チェイコはなんで領事館に入っていくニコライを見て、笑ったような表情を浮かべたのかな?チェイコは嫌いなキャラクターではない。紋切り型の敵役だけど、おかしみがある。
・ニコライと元恋人が英語で喋るのはなんか変。しょうがないんだけどさ、『あなたは国を捨てたんだから英語で話すわ』って説明的過ぎないか。外国語が絡む設定だとこの辺りが難しいねー。そんでもって英語がこなれてるねん。ずるい(?)。
・レイモンドとニコライが同じ振りで踊るシーン。やっぱりニコライのほうが切れが違うというか、一つ一つの動作がきちっと様になっている。バレエは芸術的とよく言うけど、こういうことなのか。
・タップもよかったよ。
・名声を得て、ある程度の自由を与えられると、かえって窮屈さに気づいてしまうんだろうな。他に自由があることに気づかなければ、外に出ようと思わないだろうし。キーロフ劇場で涙するニコライは、決して母国を憎んでいるわけでないのでしょう。
・イザベル・ロッセリーニ。まるまるとしててかわいい。
・シベリアで巡業か。寒いし寒そうだ。
・エンディングで主題歌が流れると、映画の感動ももとより、なんだか当時を思い出してツンとしました。ライオネル、頭すごかったよなあー。
●ホワイトナイツ−白夜−
White Nights(1985)
〈あらすじピルエット〉
冷戦時代。ソ連からアメリカに亡命したダンサー・ニコライは、なんの因果か乗っていた飛行機がロシアに不時着、監禁される。見張りは彼とは逆にアメリカを捨てたタップダンサー・レイモンド。お互いを理解できない二人がやがて心を通わせ、脱出を試みるが…。
・せいゆーせいみー♪
・ミハイル・バリシニコフの踊る筋肉が素晴らしい。優雅。極めた人の動きは美しいなー、無駄が無いし。もっとダンスシーンがあるのかと思ってたけど、それほどでもなかった。しかし彼は意外と私好み。ニヤリが決まる男に弱い。ニヤリにも色々種類がありまして、彼のは「天然のニヤリ」と見た。ポイント高いよこれは(私のなかで)。個人的な印象としてロシア方面の人にはナチュラルな方が多いような気がします。よけいに自分を飾らない素のような。
・ということでとてもこの映画を楽しんだのですが、ソ連が崩壊した今観るといかにもドラマチックに作られてるなーと思いました。設定が劇的なので、それはいいのですが、そうか昔そんな時代もあった…と細い記憶を辿るような。
・結局みんな自由になれたねで終わっていいんだけど、それでいいのかアメリカとちょこっと考えた。チェイコはなんで領事館に入っていくニコライを見て、笑ったような表情を浮かべたのかな?チェイコは嫌いなキャラクターではない。紋切り型の敵役だけど、おかしみがある。
・ニコライと元恋人が英語で喋るのはなんか変。しょうがないんだけどさ、『あなたは国を捨てたんだから英語で話すわ』って説明的過ぎないか。外国語が絡む設定だとこの辺りが難しいねー。そんでもって英語がこなれてるねん。ずるい(?)。
・レイモンドとニコライが同じ振りで踊るシーン。やっぱりニコライのほうが切れが違うというか、一つ一つの動作がきちっと様になっている。バレエは芸術的とよく言うけど、こういうことなのか。
・タップもよかったよ。
・名声を得て、ある程度の自由を与えられると、かえって窮屈さに気づいてしまうんだろうな。他に自由があることに気づかなければ、外に出ようと思わないだろうし。キーロフ劇場で涙するニコライは、決して母国を憎んでいるわけでないのでしょう。
・イザベル・ロッセリーニ。まるまるとしててかわいい。
・シベリアで巡業か。寒いし寒そうだ。
・エンディングで主題歌が流れると、映画の感動ももとより、なんだか当時を思い出してツンとしました。ライオネル、頭すごかったよなあー。
スタンド・バイ・ミー
2004年8月23日 アメリカもの
昨日の新選組!、もう一度じっくり見なければと思ってビデオを回したら、撮れてたのはNHKスペシャルだった…。がーん。
こういうことって、本当に良くあるんだよねぇ。間違えちゃいけないと思うと、かなりの確率で失敗する。もートホホ人生。
●スタンド・バイ・ミー
Stand By Me(1986)
〈あらすじを探しに〉
もうすぐ進学のためにばらばらになってしまう仲間4人が、死体を見つけに森へ行く。思いつきで出かけた彼らだったが、道中お互いの様々な思いを知り、二度と帰らない大切な時間を共有するのだった。
・実は見たことがなかったこの映画、なんか見た気になってました。しかし概ね想像してた通りの話運びで、起伏がないと言えば平坦なストーリーでしたが。
・んが、やっぱりやっぱりリバー・フェニックスは上手いなぁ。びっくりだ。感心しちゃった。キーファー・サザーランドも若い。私はこの人を見ると、なんでか逆さ絵が思い浮かぶんだけど。ヒゲのせいかな…。
・「親が理解してくれないなら、ぼくが君を守る」(要約)なんて…。こんなこと言ってくれる友達がいるかいないかで人生が大きく変わりそうだ。子どもであるだけ、その言葉も純粋に思えるし、例え実行できなくてもその気持ちは本物なんだろうなぁ。ここのとこにじんわりしました。
・アメリカの田舎の閉塞感もなんとなく感じ取れた。エース達の苛立ちとか、諦めとか。
・ある程度歳を経てから見たほうが、失われた青春の輝きなんかを酸っぱく思い出したりして、じーんと来るかも。もうすでに来た。
・そして少年は大人になる。ですかね。
こういうことって、本当に良くあるんだよねぇ。間違えちゃいけないと思うと、かなりの確率で失敗する。もートホホ人生。
●スタンド・バイ・ミー
Stand By Me(1986)
〈あらすじを探しに〉
もうすぐ進学のためにばらばらになってしまう仲間4人が、死体を見つけに森へ行く。思いつきで出かけた彼らだったが、道中お互いの様々な思いを知り、二度と帰らない大切な時間を共有するのだった。
・実は見たことがなかったこの映画、なんか見た気になってました。しかし概ね想像してた通りの話運びで、起伏がないと言えば平坦なストーリーでしたが。
・んが、やっぱりやっぱりリバー・フェニックスは上手いなぁ。びっくりだ。感心しちゃった。キーファー・サザーランドも若い。私はこの人を見ると、なんでか逆さ絵が思い浮かぶんだけど。ヒゲのせいかな…。
・「親が理解してくれないなら、ぼくが君を守る」(要約)なんて…。こんなこと言ってくれる友達がいるかいないかで人生が大きく変わりそうだ。子どもであるだけ、その言葉も純粋に思えるし、例え実行できなくてもその気持ちは本物なんだろうなぁ。ここのとこにじんわりしました。
・アメリカの田舎の閉塞感もなんとなく感じ取れた。エース達の苛立ちとか、諦めとか。
・ある程度歳を経てから見たほうが、失われた青春の輝きなんかを酸っぱく思い出したりして、じーんと来るかも。もうすでに来た。
・そして少年は大人になる。ですかね。
夏バテバテ。
●雨に唄えば
Singin’ in the Rain(1952)
〈笑え!あらすじ〉
サイレントからトーキーへ。急激な時代の波にハリウッドは大騒ぎ。ドンとコズモはずば抜けた才能を駆使し、軽やかにエンターティンメントの時代を幕開ける。
・ザッツ・芸達者!
・私はジーン・ケリーの名前ぐらいしか知らないのですけれども、これが娯楽や!芸人魂やでー!!と大阪弁かどうかはわかりませんが、とにかく見せつけられたような腹にドンと来る(ドンなだけに)職人芸オンパレードの映画。素晴らしいの一言に尽きます。
・好きなのは"Make’em laugh"。他のナンバーももちろんいいけど、これはスゴイ。えーっそこまでするかー、そうかするのか!と一瞬引いてまた大きく盛り返すという意気込みのビッグウェンズデー。すごいということが言いたい。緻密に緻密に練り上げて、その上でまだ余裕が見える芸って、これがパイオニアのパワーか。
・日本の芸人さんもかつては確実に影響を受けてたのでしょうが、時は流れて、現代の『笑い』の方向性は全く違っている。こういった芸にはマチャアキぐらいしか挑戦しない現状に、ちょっと懐古的な気持ちになってしまいました。
・でもアメリカンショービジネスではきっとまだまだ健在なんでしょうな。あんまり日本の風土に合わないのかも、こういうキラビヤカな、とにかくぐいぐい押してくる芸風は。独特の「お笑い」文化があるからのう。ま、笑う門には福が来るので、どっちも好きなんですが。
・芸達者好きには見逃せない一本。ミュージカル、あんまり食指が動かなかったけど、もっと探索してみようっと。
・この邦題は上手いと思う。そのまんまなんだけど、案外こういう風に短く原語を表すのは難しいように思われます。
●雨に唄えば
Singin’ in the Rain(1952)
〈笑え!あらすじ〉
サイレントからトーキーへ。急激な時代の波にハリウッドは大騒ぎ。ドンとコズモはずば抜けた才能を駆使し、軽やかにエンターティンメントの時代を幕開ける。
・ザッツ・芸達者!
・私はジーン・ケリーの名前ぐらいしか知らないのですけれども、これが娯楽や!芸人魂やでー!!と大阪弁かどうかはわかりませんが、とにかく見せつけられたような腹にドンと来る(ドンなだけに)職人芸オンパレードの映画。素晴らしいの一言に尽きます。
・好きなのは"Make’em laugh"。他のナンバーももちろんいいけど、これはスゴイ。えーっそこまでするかー、そうかするのか!と一瞬引いてまた大きく盛り返すという意気込みのビッグウェンズデー。すごいということが言いたい。緻密に緻密に練り上げて、その上でまだ余裕が見える芸って、これがパイオニアのパワーか。
・日本の芸人さんもかつては確実に影響を受けてたのでしょうが、時は流れて、現代の『笑い』の方向性は全く違っている。こういった芸にはマチャアキぐらいしか挑戦しない現状に、ちょっと懐古的な気持ちになってしまいました。
・でもアメリカンショービジネスではきっとまだまだ健在なんでしょうな。あんまり日本の風土に合わないのかも、こういうキラビヤカな、とにかくぐいぐい押してくる芸風は。独特の「お笑い」文化があるからのう。ま、笑う門には福が来るので、どっちも好きなんですが。
・芸達者好きには見逃せない一本。ミュージカル、あんまり食指が動かなかったけど、もっと探索してみようっと。
・この邦題は上手いと思う。そのまんまなんだけど、案外こういう風に短く原語を表すのは難しいように思われます。
トゥー・ウィークス・ノーティス
2004年8月12日 アメリカもの
●トゥー・ウィークス・ノーティス
Two Weeks Notice
〈あらすじ勧告〉
富豪のジョージとアンチ資本家の弁護士・ルーシー。相容れない立場の二人がなぜか雇用関係を結び、なぜかしっくり。しかしジョージの約束反故に怒り心頭のルーシーは…。
・これは、なかなか。
・敵対する二人が、恋に落ちる。普通だったらもっと劇的にババーン!紆余曲折と話が進むところが、どこまで行ってもサクサク、淡泊with小ネタちりばめ。二人が親密になって行く、従来なら大切な過程もあっさり早回し。そのかわり、いかに二人が仲良しさんなのかさらりと見せる細工あり。なるほどー。
・笑いが挿入されてないシットコムみたい。大げさな設定のわりには登場人物が少ないし物語も客観的。ルーシーがじわじわジェラシーしていくのも滑稽でキュートでした。
・実際、ほんとに主義が間逆だったら、よしんば恋に落ちたところで、ハッピーエンドは難しいだろうというのが私の考えですが、結局のところジョージにはイデオロギーが無かったので(ナチュラルボーンリッチマン)譲歩できたということか。良かったネで終わりながらも、はて今後上手くいくのかな…と。矛盾は愛で補完できるのか、ここが面白かった。後日談は描かれてないけど。ただ今空想中。しかしカットされた結婚式シーンを見ると、お互い歩み寄っているようなので、まーなんとかやってくんでしょう。
・サンドラ・ブロックって…。なんだかなんと評していいのかわからない容貌ですが、とにかく「顔!」って感じでインパクトがありますね。すぐ慣れてかわいいと思いましたが。以前ディズニーの「美女と野獣」のベルを見たときもそうだった。最初恐くて、あと美人。
・このヒュー・グラントは良い感じ。ノッティングヒルのキャラクターよりこっちタイプが好きです。最後までちゃらんぽらーん、でも愛嬌必須。この二人じゃなきゃ始まらない話でした。嘘くささとリアルが良いあんばい。
・とかいいつつ、現在フレンズ中毒なので、モニカとチャンドラーに置き換えて遊んでみたり。女友達はフィーブス。ライバル弁護士は…ジャニス?
Two Weeks Notice
〈あらすじ勧告〉
富豪のジョージとアンチ資本家の弁護士・ルーシー。相容れない立場の二人がなぜか雇用関係を結び、なぜかしっくり。しかしジョージの約束反故に怒り心頭のルーシーは…。
・これは、なかなか。
・敵対する二人が、恋に落ちる。普通だったらもっと劇的にババーン!紆余曲折と話が進むところが、どこまで行ってもサクサク、淡泊with小ネタちりばめ。二人が親密になって行く、従来なら大切な過程もあっさり早回し。そのかわり、いかに二人が仲良しさんなのかさらりと見せる細工あり。なるほどー。
・笑いが挿入されてないシットコムみたい。大げさな設定のわりには登場人物が少ないし物語も客観的。ルーシーがじわじわジェラシーしていくのも滑稽でキュートでした。
・実際、ほんとに主義が間逆だったら、よしんば恋に落ちたところで、ハッピーエンドは難しいだろうというのが私の考えですが、結局のところジョージにはイデオロギーが無かったので(ナチュラルボーンリッチマン)譲歩できたということか。良かったネで終わりながらも、はて今後上手くいくのかな…と。矛盾は愛で補完できるのか、ここが面白かった。後日談は描かれてないけど。ただ今空想中。しかしカットされた結婚式シーンを見ると、お互い歩み寄っているようなので、まーなんとかやってくんでしょう。
・サンドラ・ブロックって…。なんだかなんと評していいのかわからない容貌ですが、とにかく「顔!」って感じでインパクトがありますね。すぐ慣れてかわいいと思いましたが。以前ディズニーの「美女と野獣」のベルを見たときもそうだった。最初恐くて、あと美人。
・このヒュー・グラントは良い感じ。ノッティングヒルのキャラクターよりこっちタイプが好きです。最後までちゃらんぽらーん、でも愛嬌必須。この二人じゃなきゃ始まらない話でした。嘘くささとリアルが良いあんばい。
・とかいいつつ、現在フレンズ中毒なので、モニカとチャンドラーに置き換えて遊んでみたり。女友達はフィーブス。ライバル弁護士は…ジャニス?
●トゥルー・クライム
True Crime(1999)
〈あらすじ二分前〉
やっかい払いされてN.Y.からオークランドに流れてきた新聞記者エベレット。偶然ある犯罪者の死刑執行日にインタビューに行ったことから、時間を争う真実への挑戦がはじまった!
・エベレットの行動を丹念に追って、本筋の派手な部分だけでなく、彼の人柄、周囲の人々との関係がきちんと繋がっている作り。主人公がどういう人かが、説明だけでなく描写も伴っているので真実味があります。
・しかし、そのー、主人公はとにかくモテる男で、少し女にはだらしないところはあるけど、記者魂はピカいちっていう、ま、カッコイイ、ハードボイルド系の男なんですが…。ちょっとおじいさん過ぎないか。
・イーストウッドが渋い男前の俳優だってことは知ってる。芸達者だと思う。男の哀愁も滲み出てたし。出過ぎてかさかさになっちゃってる感もあるけど。だけどモテるんだよねぇ。これが「一生男前」のルールなんでしょうか。そうなんだろうな。
・しかし死刑囚を救ったのが、(物的証拠もあるにはあるけど)ほとんど記者のカンっていうのが、面白い。かなり強引だけど、そうでもしなきゃ数時間後には死体になってる人を助けることもできないし。時間をかけない謎解きっていうのはスリリングですねぇ。証拠が向こうからやってくる。
・間一髪というにはかなり注入されてたんだけど。
・関係ないとこに、ルーシー・リューだ。まったく本筋と絡んでない。
・エンディングはなんでか寂しげ。これも男の哀愁か。男は黙って背中を向けるのよねん。この映画の一貫した空気は男気なのかも。そういう雰囲気に女は弱い。のか?むむ〜。
・新聞社のパソコンがダイアルアップで繋がってた。ITは日々前進しているのですね。
True Crime(1999)
〈あらすじ二分前〉
やっかい払いされてN.Y.からオークランドに流れてきた新聞記者エベレット。偶然ある犯罪者の死刑執行日にインタビューに行ったことから、時間を争う真実への挑戦がはじまった!
・エベレットの行動を丹念に追って、本筋の派手な部分だけでなく、彼の人柄、周囲の人々との関係がきちんと繋がっている作り。主人公がどういう人かが、説明だけでなく描写も伴っているので真実味があります。
・しかし、そのー、主人公はとにかくモテる男で、少し女にはだらしないところはあるけど、記者魂はピカいちっていう、ま、カッコイイ、ハードボイルド系の男なんですが…。ちょっとおじいさん過ぎないか。
・イーストウッドが渋い男前の俳優だってことは知ってる。芸達者だと思う。男の哀愁も滲み出てたし。出過ぎてかさかさになっちゃってる感もあるけど。だけどモテるんだよねぇ。これが「一生男前」のルールなんでしょうか。そうなんだろうな。
・しかし死刑囚を救ったのが、(物的証拠もあるにはあるけど)ほとんど記者のカンっていうのが、面白い。かなり強引だけど、そうでもしなきゃ数時間後には死体になってる人を助けることもできないし。時間をかけない謎解きっていうのはスリリングですねぇ。証拠が向こうからやってくる。
・間一髪というにはかなり注入されてたんだけど。
・関係ないとこに、ルーシー・リューだ。まったく本筋と絡んでない。
・エンディングはなんでか寂しげ。これも男の哀愁か。男は黙って背中を向けるのよねん。この映画の一貫した空気は男気なのかも。そういう雰囲気に女は弱い。のか?むむ〜。
・新聞社のパソコンがダイアルアップで繋がってた。ITは日々前進しているのですね。
●8月の鯨
The whales of August(1987)
〈海辺のあらすじ〉
リビーとセーラは静かな島で暮らす老姉妹。性格のまったく違う二人は、お互いを必要としながらも衝突することも…。
・8月といっても、夏の始まりということではなくて、季節の変わり目の8月の終わり、しんみりする季節のことのようです。
・最近ハイスピードの映画を見続けていたせいか、ほとんどスローモーションのようにさえ思えるおっとり感。主人公が大人も大人、老境にさしかかった人々なので、派手なシーンは無くても、ほんのちょっとした動きなどでたっぷりと心情を見せてくれます。これが円熟の技というのでしょうか。
・往年の名女優の競演、ということなので、かつての出演作を見ていれば感慨も深かっただろうなー。リリアン・ギッシュの画像を検索したら、美しいポートレートがいっぱい。あんなに美人でもやっぱり年を取るんだなあ…と思う反面、気品というのは失われないんだとしみじみ。
・晩年について丁寧に描かれた物語。年は取りたくないなぁー…とふとブルーになることがある。どうせ避けることが出来ないのだから、と思っても不安がよぎる。そういうときに見ると、ちょっとほっと出来そうです。
・ノスタルジー&黄昏好きの私には清涼の一本でした。
・ここんとこ、血しぶきドバーばっかり観てたからな…。人生の機微も学ぼう。
The whales of August(1987)
〈海辺のあらすじ〉
リビーとセーラは静かな島で暮らす老姉妹。性格のまったく違う二人は、お互いを必要としながらも衝突することも…。
・8月といっても、夏の始まりということではなくて、季節の変わり目の8月の終わり、しんみりする季節のことのようです。
・最近ハイスピードの映画を見続けていたせいか、ほとんどスローモーションのようにさえ思えるおっとり感。主人公が大人も大人、老境にさしかかった人々なので、派手なシーンは無くても、ほんのちょっとした動きなどでたっぷりと心情を見せてくれます。これが円熟の技というのでしょうか。
・往年の名女優の競演、ということなので、かつての出演作を見ていれば感慨も深かっただろうなー。リリアン・ギッシュの画像を検索したら、美しいポートレートがいっぱい。あんなに美人でもやっぱり年を取るんだなあ…と思う反面、気品というのは失われないんだとしみじみ。
・晩年について丁寧に描かれた物語。年は取りたくないなぁー…とふとブルーになることがある。どうせ避けることが出来ないのだから、と思っても不安がよぎる。そういうときに見ると、ちょっとほっと出来そうです。
・ノスタルジー&黄昏好きの私には清涼の一本でした。
・ここんとこ、血しぶきドバーばっかり観てたからな…。人生の機微も学ぼう。
●ニューヨークの恋人
Kate & Leopold(2001)
〈白馬に乗ったあらすじ〉
N.Y.のキャリアウーマンで恋が苦手なケイトは、元彼スチュワートの部屋に居候しているレオポルドと出会う。正体不明な自称公爵の彼を訝しむケイトだったが、彼の素敵にジェントルマンな態度に惹かれて行き…。
・夢を見た。
・ええ話やー。この手の話が苦手だった時期がありますが、やはり人は変わるもの。制作者の思惑通り、自己投影してしまいました。
・レオポルドだって。キャー。武者小路とか伊集院って感じ?(あファーストネームか)ヒュー・ジャックマンの微笑は、田宮次郎ばりにクール&ハートフル。憧れのコスチュームプレイに、時代錯誤なデュークっぷり。かっこよすぎる!
・なんといってもこの映画の肝は、デートのあと目覚めた彼女に彼が朝食をサービスするところでしょう、しかもごくナチュラルに。そこでケイトがするーっと涙するんです。ワカル!わかるよ、その気持ち。そんなシチュエーションになったことないけど、君の気持ちは十分に伝わった!このシーンだけでも見た価値ありでした。
・なので、強引なSFちっくな設定も、特に気になりません。劇的なボーイミーツガールを生み出すための手段だし。
・自分だったら彼の元へ行くかしら…なんてこれまた思惑通りにアレコレ想像して楽しみました。しかし高いところから飛び降りるのは嫌だな…。
・ばりばり仕事をこなして、評価も受けてるけど私ってほんとはそんなに強くないの…っていうのは実によく見かけるキャラクター。ちょっと前なら、恋も仕事も手に入れる貪欲ながらもポジティブな女性像がポピュラーだったような気がしますが、これはとにかく癒して私を!という悲痛さも感じ取れる。キャリアを持つ女性もかなり疲れてきているのかも知れません。
・女の子の夢。しかもケイトは夢に飛び込んだ。後日談も知りたくなります。
・1876年といえば明治時代か〜。その時代の日本人がタイムスリップして現代の女性と恋に落ちる話も、ひと味違って面白いかもしれません。
Kate & Leopold(2001)
〈白馬に乗ったあらすじ〉
N.Y.のキャリアウーマンで恋が苦手なケイトは、元彼スチュワートの部屋に居候しているレオポルドと出会う。正体不明な自称公爵の彼を訝しむケイトだったが、彼の素敵にジェントルマンな態度に惹かれて行き…。
・夢を見た。
・ええ話やー。この手の話が苦手だった時期がありますが、やはり人は変わるもの。制作者の思惑通り、自己投影してしまいました。
・レオポルドだって。キャー。武者小路とか伊集院って感じ?(あファーストネームか)ヒュー・ジャックマンの微笑は、田宮次郎ばりにクール&ハートフル。憧れのコスチュームプレイに、時代錯誤なデュークっぷり。かっこよすぎる!
・なんといってもこの映画の肝は、デートのあと目覚めた彼女に彼が朝食をサービスするところでしょう、しかもごくナチュラルに。そこでケイトがするーっと涙するんです。ワカル!わかるよ、その気持ち。そんなシチュエーションになったことないけど、君の気持ちは十分に伝わった!このシーンだけでも見た価値ありでした。
・なので、強引なSFちっくな設定も、特に気になりません。劇的なボーイミーツガールを生み出すための手段だし。
・自分だったら彼の元へ行くかしら…なんてこれまた思惑通りにアレコレ想像して楽しみました。しかし高いところから飛び降りるのは嫌だな…。
・ばりばり仕事をこなして、評価も受けてるけど私ってほんとはそんなに強くないの…っていうのは実によく見かけるキャラクター。ちょっと前なら、恋も仕事も手に入れる貪欲ながらもポジティブな女性像がポピュラーだったような気がしますが、これはとにかく癒して私を!という悲痛さも感じ取れる。キャリアを持つ女性もかなり疲れてきているのかも知れません。
・女の子の夢。しかもケイトは夢に飛び込んだ。後日談も知りたくなります。
・1876年といえば明治時代か〜。その時代の日本人がタイムスリップして現代の女性と恋に落ちる話も、ひと味違って面白いかもしれません。
マッチスティック・メン
2004年7月24日 アメリカもの
●マッチスティック・メン
Matchstick Men(2003)
〈あらすじは金庫の中〉
お疲れ気味の神経質な詐欺師ロイ(ニコラス・ケイジ)が、相棒の薦めでカウンセリングを受けることに。過去をひもとくうちに、別れた妻に自分との子どもがいることを発見。ぎこちなく娘に接するうち芽生えた父性に喜びを見出すロイ。しかし彼の気持ちを引き裂く出来事が…。
・たまに見たくなる俳優がいます。その内の一人がニコラス・ケイジ。
・私が見た映画では、彼はほとんどボコボコにされるか窮地に立たされてます。ロマンティックな話にも出演しているんだろうけど、未見なので。しかしどれだけ可哀想なシチュエーションでも、なんだかこう、親しみがあるというか、可笑しみがあるという彼ならでは雰囲気を味わいたくて、これをピックアップ。
・すると。やっぱりここでも困ってますね〜。いやあ、いい困りっぷりだ。見たかったニコラスを堪能できました。ソワソワした感じ、自分で自分を持てあます様子、本人としては大変なんだろうけど、端から見てるとなんだか微笑ましい演技&演出がグー。
・ロイの心を丁寧に追う話。淡々としてるのみならずクライマックスではらはらさせられるし、エンディングではほっこりするし、喉ごしすっきり楽しめる映画です。
・しかしドンデン返しというには、まさに派手にひっくり返ったなあ、びっくり。結局彼はアレに関わったすべての人たちを雇っていたのか。すごい元手がかかってる。ドッキリドキドキどころの騒ぎじゃないね。でもほんとにびっくりしたのは、『あいらぶパチンコ!』と叫んでるニコラス・ケイジをテレビで見たときなんだけど。
・娘との会話で、言葉に詰まって口ごもるロイがリアルでキュート。カリフォルニアが舞台なだけに、湿っぽくなく、泣いたってすぐにドライアップ。その分心に残ります。
Matchstick Men(2003)
〈あらすじは金庫の中〉
お疲れ気味の神経質な詐欺師ロイ(ニコラス・ケイジ)が、相棒の薦めでカウンセリングを受けることに。過去をひもとくうちに、別れた妻に自分との子どもがいることを発見。ぎこちなく娘に接するうち芽生えた父性に喜びを見出すロイ。しかし彼の気持ちを引き裂く出来事が…。
・たまに見たくなる俳優がいます。その内の一人がニコラス・ケイジ。
・私が見た映画では、彼はほとんどボコボコにされるか窮地に立たされてます。ロマンティックな話にも出演しているんだろうけど、未見なので。しかしどれだけ可哀想なシチュエーションでも、なんだかこう、親しみがあるというか、可笑しみがあるという彼ならでは雰囲気を味わいたくて、これをピックアップ。
・すると。やっぱりここでも困ってますね〜。いやあ、いい困りっぷりだ。見たかったニコラスを堪能できました。ソワソワした感じ、自分で自分を持てあます様子、本人としては大変なんだろうけど、端から見てるとなんだか微笑ましい演技&演出がグー。
・ロイの心を丁寧に追う話。淡々としてるのみならずクライマックスではらはらさせられるし、エンディングではほっこりするし、喉ごしすっきり楽しめる映画です。
・しかしドンデン返しというには、まさに派手にひっくり返ったなあ、びっくり。結局彼はアレに関わったすべての人たちを雇っていたのか。すごい元手がかかってる。ドッキリドキドキどころの騒ぎじゃないね。でもほんとにびっくりしたのは、『あいらぶパチンコ!』と叫んでるニコラス・ケイジをテレビで見たときなんだけど。
・娘との会話で、言葉に詰まって口ごもるロイがリアルでキュート。カリフォルニアが舞台なだけに、湿っぽくなく、泣いたってすぐにドライアップ。その分心に残ります。
ビデオ屋で渡されたバッグが汚いとき、なんとなく悲しい。
●ズーランダー
Zoolander(2001)
〈あらすじリラーックス♪〉
異世界的トップモデルのズーランダーが、暗殺事件に巻き込まれて、洗脳されたりパンツが脱げたりトリップしたり、フランキーゴーズトゥHollywood!
・なんて内容がないよーんな話なんでしょう。
・面白いことは、めっちゃ面白い。カメオ出演は豪華なのに一途なまでのくだらなさ。ズーランダーの成りきり具合に、キッチュなムガトゥ。オシャレなセットに、懐かしのBGM。かなり感激します。
・んだけど、なぜかこう大人しい印象なんですよね。ほんとのばかじゃないというか、計算された笑いというか。きっちり作り上げられた笑いでベン・スティラーはバランスのとれたクールな人だと思いました。もちろんそういうプロの笑いも大好きなんですが。
・最近お気に入りの泥臭い「あんたらアホやなー」系ではない。ソフィスティケートされたコメディって感じ。ローマ字でAHAHAHA!っていう。
・コンピューターをパコパコ二人で叩き続けるところなんかはコントですね。あとムガトゥのビジョンがぐるぐる回る洗脳シーン。あーゆうプリミティブな感じは単純におかしい。
・字幕の謎。おねぇ言葉の人とそうじゃない人は、どうやって決めたんでしょう。ヘタしたら、全員おねぇ口調でもおかしくないんですけど。それだと趣旨が変わるからでしょうか。
・しかし収穫だったのは、ウィル・ファレルです!この人には「うっ!」ときましたよ。この芸達者ぶりはなんだ。調べると、去年のクリスマスにエルフに育てられた人間に扮した映画がヒットしたそうな。そのタイトルも「ELF」。うーん日本で公開しないかなワクワク。
・しかしさらに驚いたのは、“ジョージ”のお父さん役がジェリー・スティラーで、ベン・スティラーのホントのお父さんだったことです。いやー映画って観てみるもんだ。
・オマケのズーランダーモデル養成学校のCMはかなりオカシイ。入会特典セット欲しい〜。
●ズーランダー
Zoolander(2001)
〈あらすじリラーックス♪〉
異世界的トップモデルのズーランダーが、暗殺事件に巻き込まれて、洗脳されたりパンツが脱げたりトリップしたり、フランキーゴーズトゥHollywood!
・なんて内容がないよーんな話なんでしょう。
・面白いことは、めっちゃ面白い。カメオ出演は豪華なのに一途なまでのくだらなさ。ズーランダーの成りきり具合に、キッチュなムガトゥ。オシャレなセットに、懐かしのBGM。かなり感激します。
・んだけど、なぜかこう大人しい印象なんですよね。ほんとのばかじゃないというか、計算された笑いというか。きっちり作り上げられた笑いでベン・スティラーはバランスのとれたクールな人だと思いました。もちろんそういうプロの笑いも大好きなんですが。
・最近お気に入りの泥臭い「あんたらアホやなー」系ではない。ソフィスティケートされたコメディって感じ。ローマ字でAHAHAHA!っていう。
・コンピューターをパコパコ二人で叩き続けるところなんかはコントですね。あとムガトゥのビジョンがぐるぐる回る洗脳シーン。あーゆうプリミティブな感じは単純におかしい。
・字幕の謎。おねぇ言葉の人とそうじゃない人は、どうやって決めたんでしょう。ヘタしたら、全員おねぇ口調でもおかしくないんですけど。それだと趣旨が変わるからでしょうか。
・しかし収穫だったのは、ウィル・ファレルです!この人には「うっ!」ときましたよ。この芸達者ぶりはなんだ。調べると、去年のクリスマスにエルフに育てられた人間に扮した映画がヒットしたそうな。そのタイトルも「ELF」。うーん日本で公開しないかなワクワク。
・しかしさらに驚いたのは、“ジョージ”のお父さん役がジェリー・スティラーで、ベン・スティラーのホントのお父さんだったことです。いやー映画って観てみるもんだ。
・オマケのズーランダーモデル養成学校のCMはかなりオカシイ。入会特典セット欲しい〜。
最近アメコミに興味があるので。
● X−メン
X-MEN(2000)
〈あらすじ自由自在〉
ミュータントが迫害される近未来。過去を失ったナイフ男ウルヴァリンが巡り会ったミュータント集団Xメンは、過激ミュータント・マグニートーと人類の間で傷つきながら戦っていた。そして彼らはマグニートーの陰謀を阻止すべく立ち上がる。
・中途半端に知識が入っていたので、ウルヴァリンの武器は爪だと勘違いしてて、イメージ的にはギネスに出てくる『生まれてから一度も爪を切ってない』ような人が戦う話だと思ってた。それってあんまりカッコよくないよなーと。そうか、ナイフか。
・この原作は何でも40年以上のベストセラーだそうですね。すごい。なんとなくどこかで聞いたような設定があちこちに…と感じたけど、むしろこれが本家だったのか。色んなところへ影響を及ぼしているのがわかりました。
・悪玉のアジトが洞窟だったり、味方ミュータントがスタイリッシュで、敵方ミュータントが悲しくもグロテスクだったり、いかにもコミックベースなのにうまいこと重厚感を出している。クロームメッキ風の画面が雰囲気に合ってました。
・ウルさんの髪型はなんとも言えないですね。逆さ絵みたい。ワイルドサリーちゃんのパパ。なのにちょっと笑うだけで、お人好し度がアップ。荒んだ人生の割には人なつこいし、ワンコみたい。さすがウォーでガンス。
・ミュータント・ハイ、いいなあー行きたいなー。ホグワーツより面白そう。でもかっこいいミュータントになれたらいいけど(ストームみたいに)、鼻毛が異常に伸びて鞭になるとか、耳から放水するとかの特技だったら嫌だな…。能力は選べないのね。そういう悲しいミュータントをマグニートーが救済するのかなぁ。本当のところ、誰が悪いとは言えない話ですね。
・しかし、一段落してやっとウルヴァリンの過去話が、と期待したらあらっ。2を観ろってことか。そうなのか。
・私としてはローグとの絡みが面白かったので(プラスとマイナスでナイスカップル)この辺りを発展させてほしいのですが。同じヒーローものでも、スパイダーマンとは色合いが違いますね。アメリカですべてが起こっているという点では同じだけど。ま、「アメリカン」コミックだからそれはしょうがないか。
● X−メン
X-MEN(2000)
〈あらすじ自由自在〉
ミュータントが迫害される近未来。過去を失ったナイフ男ウルヴァリンが巡り会ったミュータント集団Xメンは、過激ミュータント・マグニートーと人類の間で傷つきながら戦っていた。そして彼らはマグニートーの陰謀を阻止すべく立ち上がる。
・中途半端に知識が入っていたので、ウルヴァリンの武器は爪だと勘違いしてて、イメージ的にはギネスに出てくる『生まれてから一度も爪を切ってない』ような人が戦う話だと思ってた。それってあんまりカッコよくないよなーと。そうか、ナイフか。
・この原作は何でも40年以上のベストセラーだそうですね。すごい。なんとなくどこかで聞いたような設定があちこちに…と感じたけど、むしろこれが本家だったのか。色んなところへ影響を及ぼしているのがわかりました。
・悪玉のアジトが洞窟だったり、味方ミュータントがスタイリッシュで、敵方ミュータントが悲しくもグロテスクだったり、いかにもコミックベースなのにうまいこと重厚感を出している。クロームメッキ風の画面が雰囲気に合ってました。
・ウルさんの髪型はなんとも言えないですね。逆さ絵みたい。ワイルドサリーちゃんのパパ。なのにちょっと笑うだけで、お人好し度がアップ。荒んだ人生の割には人なつこいし、ワンコみたい。さすがウォーでガンス。
・ミュータント・ハイ、いいなあー行きたいなー。ホグワーツより面白そう。でもかっこいいミュータントになれたらいいけど(ストームみたいに)、鼻毛が異常に伸びて鞭になるとか、耳から放水するとかの特技だったら嫌だな…。能力は選べないのね。そういう悲しいミュータントをマグニートーが救済するのかなぁ。本当のところ、誰が悪いとは言えない話ですね。
・しかし、一段落してやっとウルヴァリンの過去話が、と期待したらあらっ。2を観ろってことか。そうなのか。
・私としてはローグとの絡みが面白かったので(プラスとマイナスでナイスカップル)この辺りを発展させてほしいのですが。同じヒーローものでも、スパイダーマンとは色合いが違いますね。アメリカですべてが起こっているという点では同じだけど。ま、「アメリカン」コミックだからそれはしょうがないか。