「海辺のカフカ」を読み終えてふと思ったのですが、
彼の作品は多くの言語に翻訳されていて、現地に多くの読者がいるのだけれども、比較的読みやすい村上作品でも、なかには訳すのがタフなんじゃないかと思われる文章もあって、
例えば、

『このメッキしゃちほこボケ!』

というカーネル・サンダースの悪態は英語ではどうやって表現されてるんでしょう。または仏語、独語、中国語では?

どーでもいいんですけどね。だが気になるところ。
翻訳家でもある作者の遊び心でしょうか、さー訳してみなさい各国の翻訳家さん!みたいな。

しかし『メッキしゃちほこ』て。
紀伊国屋に行って確認してこよ今度。
いろいろあって、まともにDVDを見られない状況が続いているので、
(見ていても集中できなかったり、途中で中断したり……)
かわりに黙々と読書。

本棚にあった「羊をめぐる冒険」を久しぶりに読み返す。
読むのは三度目。

最初に読んだのは10代の頃で、そのときの感想は最後まで一気読みしたわりには、「結局なんのこっちゃ?わけわからん」でした。
二度目は20代半ば。
やはり気持ちはかわるものなのか、そのときは何か心にひっかかるものがあって「む。面白いかも……?」。
でも具体的に何が面白いのかはっきりつかめなかった。

そして今回、久しぶりに読んでみたらですね、
ぐっとくるものがあったのですね。「おおー……」て感じです。
何にどう触発されたのか、その辺はまだ曖昧なんだけど、
そこで調子に乗って続いて「ダンス・ダンス・ダンス」も。

そんなわけで本棚に長らく放置されていた村上作品を新たな視点で読み返しております。
当初そんなに感銘を受けたわけでもないのに、なんでそんなに揃えていたのか我ながら謎なのだが、これはいつか読み返すといいのかもしれないという予感があったのか何なのか……
ともかく今、このコンディションで読めたのはグッドタイミングであったようです。

それで、
既読作品に飽き足らず、新たに今「海辺のカフカ」を読了したところなのですが………

ぐったり。消耗しました。

今度はまた5年後に読むと自己予告。
雨のそぼ降るのを見ていてふと、

『今日のベルサイユは良いお天気ですこと!』
(非常にうろ覚えなマリー・アントワネットのセリフ)

というベルばらのシーンを思い出して、無性に読み返したくなりトコトコとブックオフに行ってみた。
そしたら、無かった。
あんなにマンガがいっぱいあるのに……(不満)。
一冊も無いとはどういうことなのだ。ま、一冊だけあっても困るけど。

それでアマゾンを検索してたら↑のようなボックスセットやら、完全版やら文庫版などいろいろあったわけですが、
私としては昔(そうね20年ぐらい前)友だちの家にあったワイド版ハードカバーの分厚い上下巻2冊組をイメージしていたのですが、これも無かった……。
絶版なんだろうけど、あれは豪華で良かった。

うーんボックスセット思い切って買おうかなぁ。でもなぁ〜。
(もじもじループ)
ちょっと前にニュースになった「ブッシュ大統領がそっくりさんと漫談」というやつ、なんでウィル・フェレルにオファーしなかったのだろう。盛り上がりすぎるから?

………

●奥さまは魔女
Bewitched(2005)

***あらすじ***
魔法を使わない生活に憧れて人間界にやってきた魔女イザベル。ひょんなことから落ち目の俳優ジャックにスカウトされ『奥様は魔女』のリメイク版のサマンサ役に起用されることに。

・思ったよりウィル・フェレルがウィル・フェレルだったのにびっくり。
ので彼に馴染みのない人には「なんじゃこのオーバーアクションの役者?」と思われたであろう。個人的にはロン・バーガンディ(『俺たちニュースキャスター』参照)と被るジャックは面白かったのですが。(アクターズ・スタジオの)リプトンさんとの共演とか。
勝手にウィルは真面目に演技してるんだろうと思ってた。相手がニコールだし。にもかかわらず「ウィル色」がけっこう濃厚な演出だったので、制作の冒険心と遊び心にパチパチ。
まあそうじゃなきゃわざわざ彼をキャスティングしないよね。

・ニコール・キッドマンはかわいいね〜。実はこれまで彼女が出てる作品を見たことがなかったのでなんとなく「頭が長い人…?」としか思っていたのだが気のせいでした。横にトムがいる画像ばかり見てたからか。60年代風の色彩やファッションも似合ってるし、目の保養。

・話のほうは、久々に「ないよーん」な内容なのでどうでもいいのだが、スルッと見るにはいいかも。
ちょっとズレた男と女のラブコメディなので、なんでやねん的つっこみも適度に入れられたし。
ウィル好きには嬉しい誤算の収穫。

・だけど何気に時間を自在に操る魔法って……エスパー?
魔女一族が決起したら世界征服も簡単そうだ。
GW……?
それっておいしいの?

●さよなら、さよならハリウッド
Hollywood Ending(2002)

***あらすじ***
かつての天才映画監督ヴァル、逃げた女房にいつまでも未練たらたらで今ではさっぱりうだつが上がらない。起死回生のオファーが舞い込むが、前妻とその婚約者が絡んでいるのが気に入らない。しぶしぶ仕事を始めたら、ストレスのあまり失明し現場は大混乱。

・ウディ、いくらなんでもおじいちゃんすぎないか(そのキャラクター設定に対して)。

・若くても年取ってもウディ・アレンはいつまでたってもウディ・アレンなので、話の内容もいつも通りのアレン節で楽しめるのだが、持ち味が不変なゆえ、かえって彼のおじいちゃんぶりが際だっており、なんとも「ああおじいちゃん……!」と思わざるを得ないよーな、嬉しいような悲しいような(byきんさんぎんさん)。

・この作品の場合、彼のキャラクターはもはや記号みたいなものだと思えば、それはそれで楽しめますが。同時に彼のストーリーに常に織り込まれる彼特有の不平・不満・身勝手で卑屈な(たまに可愛げのある)愛情などには衰えない執着を感じて、妙な安心感をおぼえたりもします。
全体的に悪くはないのだが、自分の中ではウディ・アレンはもう定量に達したかな?という気分。

・Hollywood Endingだから、まあハッピーエンドでいいんだけれど、でもどう考えても映画プロデューサーの彼のほうが良くないかね。
やっぱりティア・レオーニとキスしたかっただけ?
いずれスカーレット・ヨハンソンとも?(しようと思ってる?)
ここのところ、映画を見ずにドラマばかりですが……
まぁそういうときもあるか。と自分に甘い。

ところで
この「となりのサインフェルドbox3」にはテリー・ハッチャーさんがゲストで出てる。ぜんぜん気がつかなかった。美乳な美女の役柄なのですが、あまりにも若いし声が違うので〜(やっぱり万田久子でインプットされているらしい)。
ジェリーの脚本がNBCでシットコムになる、という劇中劇のエピソードが好き。このシーズンまで来ると、ばかばかしさに更に磨きがかかりクオリティも高く、見ていて安心して笑えます。
でもこのあとのシーズンはきっと発売されないんだろーな。
ジェリー・スティラーのジョージのお父さん役が見たかったのだが。
やはりUS版か……。
と、毎回同じことを悩んでしまうジェリーのループ。
ヒエログリフ、書いてみたいねー。
(この本については未読なのでノーコメントですが)

さて、
古代エジプトで使われていた小麦を復元させ、
早大と京大が共同開発した「ホワイトナイル」というビールが発売されたそうです。

http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20060411k0000m040076000c.html

飲んでみたーい。
きっと普段飲んでいるビールと味はそう大差なさそうだけど、雰囲気を楽しめたらいいんです。
目のまわりにアイラインをくっきり描いて、アルカイックスマイルで飲んでみるのもオツ(だろうか)。
ついでに古代の小麦を使ったナンとかも発売してくれたらいいのになぁ。

製造元はカッパッパ〜♪の黄桜酒造。
ここだけの話、
べつに小声になる必要もないのだけれど、
Mother3、やってみたい。

しかしハードを持っていない。
買わないとプレイできない。
それだけのためにゲーム機を買うのももったいないから、別のソフトも買ってしまうだろうし、そうなるとまた新たな消費ループに自ら入り込んでしまうことになるのよねー。うーんうーん。

物置の奥に転がってる壊れかけたスーパーファミコンに無理やりセットしてもダメかしら。
(駄目でしょう)

24S4

2006年4月8日 海外/日本ドラマ
「ドゥ・イット・ニャーーーーウ!!!」

炸裂するジャック節!
ということでS4の感想です。

【ネタバレ!未見の方はスキップしてください】



毎度展開が早くて、度々登場人物たちの行動に「あれ?なんでだっけ」とついていけなくなってしまう24ワールドですが、今回もまさにハイテンション・ハイスピード。
それはいいとして、S4のキーワードは:

「CTUプレゼンツ・愛の劇場ミシェルとトニー」

「モーレツ社員!クロエドガー」

とかく私情を挟むのがCTUの特徴ですが、一瞬の隙をついて純愛するミシェルとトニー。君たちねー。明日盛り上がって明日!あっちでこそこそ、こっちでこそこそ、そのためにCTUって照明を落としてるのか。でもよりが戻って良かったネ。
二人で辞職するとか言ってたけど…お寿司屋さんでも始めてくれないかな。行きたい。(トニーが切ない顔で握る寿司……)

クロエは人気があるんでしょうね、現場まで出てくるとは。そんで「ジャジャーン!」という効果音と共に次に続く……なんてクロエファン冥利に尽きるサービスシーン。

しかーし、私が今回好きなキャラはエドガーなのだった。
プライドが高くてクロエと張り合ってるのかと思えば、急に同情してみたり素直になったり、なんなんだ君は。クロエドガーの競争心むき出し対決は和みました。他に分析官はいないのかCTU。

あとは
「借りは…返したぜ」の典型パターンなポールとか、ベルースのむんむんママとか、やたらあっさり死んでしまうCTUのエージェントさんたちとか、ちょっと強く出られるとふにゃっとなって「お前はこどもか!」と突っ込みたくなるナイスキャラのローガン大統領とか……脇役が豊富なのもいつも通り。

そして一日のうち、目出し帽を二回被るジャック。
人間離れしていくのにもほどがあるよーな。怪我しても刺されてもすぐ回復。血清作りたい。
まぁ前にもいっぺん死んでるんだけど、今回も仮死状態にされてましたが、幾度となく危機を乗り越えているうちに手に入れたんだね不死身の肉体。
オードリーになじられて急に半べそみたいな顔になるジャックとか、いつもムキー!なテンションなのに、急に自信なさそうな表情になるのがいいですね〜。
だから好きさキーファー!

ラスト、朝陽が眩しいぜ……とばかりにグラサンをかけて、線路沿いを歩き出すジャック。
がんばれジャック!
誰かがおにぎりをくれるかも知れないぞ!

待て、S5!

(と言いつつ好奇心に勝てず、S5のネタバレをちょっと読んでしまい慌てて頭から消そうとしているところ)
「シンプソンズ」の映画が制作されるそう。

http://www.flix.co.jp/page/N0008143

ここに写ってるホーマー・シンプソンの着ぐるみ、なんかでかすぎて笑える。
等身大じゃあの顔をアピールできないか?
中に入ってぴょんぴょん飛び跳ねられそう。
視点の定まらない目つきと、堅そうな毛がまた妙にリアルで。
ハッ。

と気づいたらもう4月ではないですか。
良かったよー、戻って来られて。

………

「フレンズ」のファイナルシーズンをやっと全部見た。
概ね思ってたとおりで、最後のほうは何がなんでもハッピーエンドにするため、展開が荒っぽかったけど、でもこの物語のカラーを全うしてたので満足です。

しかしモニカとチャンドラーの養子が誕生した途端、かっさらうように家に連れ帰っていたのですが、実際そんなことがあるのだろうか。ないと思うけど、実はありそうな気もするんですが。

自分と同世代の人たちの話なだけに、興味深く見てたのでこれで終わりなのは残念。でも終わらない宴はないのだねー。
と、またノスタルジー方向に持っていく。

ともあれ次は「ジョーイ」。
なんか本放送は打ち切りとかなんとか聞いたけど、とりあえず見ておかねば。

そーいえば、Flixにジョーイ役のマット・ルブランクさんの離婚記事が載っていて

http://www.flix.co.jp/page/N0008134

彼のことはよく知らないので、そうなのか、程度にしか思わなかったのだが、元の奥さんとのなれそめが「ルー・ダイヤモンド・フィリップスの紹介だった」ということに何となく親しみを感じてしまいました。
特に意味はないのですが、色んなところで色んな人が繋がってるんだなぁと思って。
デスパレートな妻たちのファーストシーズンが終了。

………。

えっ、狐?狐につままれてる?みたいな終わり方なんですが。
何も、何も解決していない……!
とりあえずメアリー・アリスが何をやったかだけは明らかになったけど、その結末はアンノウンだし、奥様方はそれぞれデスパレートな状況に陥ったままだし〜。まさにタイトル通りってことなのか?

シーズンまたぎで謎と余韻を残して次に引っ張るパターンなんだろうけど、確かに「フレンズ」でもありましたが、しかしサスペンスタッチでこれをやられるとすごい消化不良ですなぁ。
というかご馳走を見せられただけで、食べさせて貰えなかったよーな。

とにかくとにかく、
今デスパ妻を最終回まで見た視聴者の心にある一抹の不安は

(まさかこの後シーズン2を放送しないってことは……)

ということだと思われます。
頼むからこれで打ち切りってのはやめてね!

さて
どの家庭も味があって面白いデスパワールドですが、
個人的にはやはりヴァン・デ・カンプ家。
話を追うごとにキャラクターがデフォルメされていく奥様方でしたが、その中でもブリーの暴走ぶりはあっぱれです。
彼女が面白くて見ていた面もある。
レックス気の毒。
ジョージの犯罪はばれるのか?
ポールとザックは血がつながってないわりには、ソックリではないか。やはり環境が人を作るのですね。一体ポールの仕事って何。
ソリス夫妻は冗談みたいで好きだったが、リネットはいまいち。トム、それでいーの?いいならいいけど。
スーザンはなー、キャラはいいけどやっぱり声が……といいつつ最後には慣れましたけどね。これでもし次シーズンで別の人に変わってたら、それはそれで違和感があるだろうし。イメージは一度ついてしまうと払拭するのに時間がかかります。

実はイーディが一番好きだったりして。

とりあえず次シーズンが見られる日まで黙して待つしかないか……。
島が見えるよガーンバ、島が見えるよガーンバ♪

ということで「ガンバの冒険」。
最近輪をかけて懐古的になっております。
これも子どもの頃に見ていたアニメ。

内容は殆ど覚えてなくて、とにかくネズミたちが敵のイタチと戦う話としか記憶してなかったのですが、CSでたまたま再放送を何度か見てストーリーを大人の目で再確認。

話もろくに覚えてないのに、何が印象的だったかというと、

ノロイ(敵のイタチ)がめちゃくちゃコワイ!
(↑画像参照)

ということで、子供心にそれはほんとーに恐かった。
出崎監督の本領発揮か、とにかくノロイの描写がドラマチックなほどオソロシイ。特にエンディングの、希望があるのかないのかよくわからん歌のバックに描かれてるノロイと言ったらもう……。
主人公のネズミたちの造形が愛らしいのとは非常に対照的。
これを見て以来、軽いイタチ恐怖症になり、
一時期(今も?)フェレットがブームになってもてはやされたけど、どう見ても
ノロイじゃねーか
と思ってしまい、どうも距離を置いてしまいました(フェレット好きの人すみません)。

さてそんな不気味な敵に挑むガンバたちですが、今見てもやっぱりかわいらしい。でもなんでガクシャとボーボだけ裸なのだ?
私はイカサマが好きだったのだが(たいていどのアニメでもキザな役が好き)なぜ彼だけ髪が生えてんだろ。大人になるとどーでもいいことに気がつきますね。
舞台が日本だったことにも驚いた。どこか外国か架空の島の話かと思ってたのだ。富山敬さんの声も懐かしく(主人公ガンバは野沢雅子さん)、こたつにもぐりこんで見ていた子ども時代の自分を思い出しました。

ネズミたちのキャラクターもはっきりしていて、パターン通りの冒険ものですが、ディキシーランドジャズ(?)風BGMもさわやかで、こどもが見てワクワクできるアニメのお手本のようです。

ノロイが恐すぎること以外は……。
(それも計算のうちか。しかし私にとっては妖怪人間ベムより不気味だったのだよ)
フィギュアスケートを見ると思い出すこのマンガ。

(スケートと言えば往年の大作「愛のアランフェス」(槇村さとる)がありますが、内容をまったく覚えていないので紹介できません)

スピードスケートに挫折した青年と、天才舞踏家を父に持つ少女がフィギュアスケートでペアを組み、伝説となるストーリー。
ですが、哲学的ほのぼの漫画家が描くスポコンドラマなので、むろん型どおりではなく、シニカルにコミカルに笑えてちょっとしんみり……な話。

ペアでクアドラプルを跳ぶ、なんてシングルでも大騒ぎなので、実現するのはいつのことになるのでしょうね。
採点方法も変わってしまったし、あの「アーティスティックインプレッション……」とアナウンスされたあとの場内のどよめきが懐かしい気がします。というほどフィギュアファンでもないけれど。

無理に現実に当てはめると、
(背景はぜんぜん違うけど)清水宏保選手が浅田真央ちゃんとペアを組んで世界チャンピオンになっちゃう、という感じでしょうか。イメージ的に。そりゃすごい。

それにしても、
冬季オリンピックの種目には毎回驚かされる。世の中には色んな競技があって、それぞれちゃんとルールがあるのだなぁ。

ISBN:4592118049 新書 川原 泉 白泉社 1986/07 ¥400
●世界中がアイ・ラブ・ユー
Everyone Says I Love You(1996)

〈あらすじゴンドリアン〉
ニューヨークに住むエグゼクチブ一家に起きる色々な出来事を、なぜか音楽にのせてお茶の間に送ります。提供はウディ・アレン。

・なんか面白い。
ウディ・アレンのなんちゃってミュージカル。んが体裁は十分保っていて、明るく楽しい仕上がり。ニューヨークの四季も美しいし、ベニスやパリの景色も目に楽しい。
いつも通りの喜劇に、ところどころ歌と踊りが挿入されているわけですが、面白いのは「え、あんたも歌うの」「そこで歌うの?」というシチュエーションの意外性。ミュージカルを愛をもってパロっていて笑える。

・それにしても「アレンのアレンによる、アレンのための映画」ですねー。本人が監督なのだからそれは当然かも知れないが、しかしこれは如実。なぜ自分自身がそんなにモテる設定を作るかね。いや結局はパターン通りのフラレ男なんですが、ジュリア・ロバーツと単にキスシーンをしたかったのでは。さすが。

・アレンの映画には年中行事(感謝祭、クリスマス)で家族が集まってワイワイ食卓を囲むシーンが必ずといっていいほど出てきます。そこで話されている内容はほとんどとりとめのない会話なのですが、それを見るのがけっこう好き。何が面白いというわけでもないけれど、ありふれた生活を感じて和みます。
私は人の言うことに影響を受けやすい。

というのも、
先日から友人がしつこく
「月亭八方とキーファー・サザーランドが似てる」
と言い続けていて、それって共通してるのはくっきり二重なだけやんと一笑に付していたのですが、最近24を見てるとなんだか……。

上目遣いの表情が似てる!とか言わないでー。

月亭キーファーとか言うなー。
「ジャックの楽屋裏ニュース」とか想像しちゃうじゃないか。
こどもの頃の話(だからかなり昔)。

関西ローカルで「やんぐおーおー」(多分ひらがなだったと思うけど定かではない)というバラエティ番組がありました。
今はすっかり上方落語界の重鎮だったり、お笑いのベテラン勢がまだ駆け出しの頃、ゲームをしたり大喜利をやったり(してたかな?)するお気楽番組だった。
金曜日の夕方にやってたような気がするけどそれも定かではない。
このように、ほとんど内容は覚えてないけど、印象にあるのは番組のオープニングで、客席に司会が「ハッピー?ハッピー?」と聞いてまわるシーン。
それがなんだか楽しそうで好きだった。

さらに強力なインパクトを残したのは、カップヌードル。
提供が日清だったので、いっつもそのCMが流れるのですが、その頃いまほどカップヌードルがポピュラーではなかったので、私は食べたことがなかった。憧れたね。
それでそのCMの何が良かったかというと、
「プラスチックのフォークで食べる」
というポイント。
わーオシャレ!みたいな。素朴な時代。

以来カップヌードルを食べるときは当然フォークで。
んが、確か昔はそのプラスチックフォークが一緒に手に入ったような気がするのだが、いつの間にかそのコンセプトも廃れたらしく、最近見ませんねフォーク。
それで食べると70年代気分を味わえるのですが。

うーんお腹減ってきた……。
冬の懐かしアニメ大会。
(いつも大会と言いつつワンシーズンに一作ぐらいしか見ていないのだが)

●じゃりン子チエ(1981)

〈まぁるいあらすじ〉
大阪の下町に住むチエちゃんと家族(with猫)、周囲の人たちとの人情溢れる日常日記。

・映画版は見たことなかったけど、監督が高畑さんで作画が大塚康生さんだったのですね(宮崎さんは?)知らなかった。しかしそうやって見るとテツがダイス船長に、気を抜くとチエちゃんがラナに見える。
アニメのことは良く知らないですが、これは監督が出崎さんだったり(ex:止め絵で雷ガラガラ!臨場感溢れるジュニア対小鉄)富野さんだったり(ex:身の上を嘆いて内面世界に閉じこもるチエちゃん)したらニュアンスが変わってただろうなぁ(←そんな作りになるわけないやろとは思うけど、ま、イメージで)。
原作の風味が最大限に生きています。
というか、そのまんま。

・声優陣に上方芸人がずらり。
テツの西川のりおは不動ですが(ここまでピッタリの声があろうか)、唄子啓助、阪神巨人、紳助竜介などなど。好きなキャラは百合根はん(お好み焼き屋)なのですが、声は芦屋雁之助だす。シブイ。おいしかるかる〜♪仁鶴師匠は花井先生役。いいですね。絶好のキャスティング。
声が目当てで見たので、堪能した。
なかでもジュニア=横山やすしが、どこまで舌回すねん、というほどロレツが回ってて痛快でした。さすがの説得力。

・たまに読み返したくなるチエちゃん、もうとっくに終わってるらしいですが最終回まで読んだことがない(20巻ぐらいまでしか)。でもすごいどんでん返しがあるわけでもないだろうし、ま読まなくてもいいか、という安心感を与えてくれるのがこのマンガの懐の深さのよーな気がします(勝手な言い分)。
昨夜ゴールデングローブ賞の番組を見ていて、受賞者が判で押したように関係者の名を挙げてつらつらと謝辞を述べるのを聞いていても、あまり面白くないなぁと思ったり。
だって自分は関係ないもんだからさー(当たり前だが!)。

皆さん嬉しそうで良かったね。
予測外の受賞でも、あれだけキレイにコメントをまとめられるのはさすが俳優。
ああいう場所では「不器用ですから…………」などという行間を読むコメントは成立しないだろう。例えですよ。

それはさておき、
主演女優賞は「デスパレートな妻たち」で馴染んでいるフェリシティ・ハフマンが受賞。トランスアメリカという映画も面白そうです。
それはいいんだが、生の声がアテレコの声とずいぶん違うので、ちょっとびっくり。いつも吹き替えで見てるので、えーそんな可愛らしい声だったのかーと。ついでに、スーザン役のテリ・ハッチャーも万田久子の声じゃなかった……(当然)。地声は棒読みじゃなかったっす。

それで、
それもまぁいいのですが、
フェリシティさんの旦那さんに妙な見覚えが。
あのワンコのようなつぶらな目……うーんどこで見たんだっけ。
と思ったら、何のことはない、先日見た「サハラ」に出てたんだね。提督の役で。そうか、ご夫婦だったのね。
随分年の差カップル?と思って調べてみたら、ご主人のウィリアム・H・メイシーは1950年生まれ。えっそうなの?70歳ぐらいだと思ってた。おじいさんに見積もっててゴメン。

ま、そんだけなんですけど。

あと、
「イカとクジラ」という映画が受賞候補作になってましたが、なんちゅうタイトルなんでしょうか、強烈に惹きつけられます。
なぜならイカが好きだから。
あ、クジラも好きなんですけどね。
タイトルからは、大王イカがシロナガスクジラと海の覇権を賭けたバトルを繰り広げる壮絶な話が想像されますが、まったく違うようです。
いずれにせよ、これは是非見てみたい。
●サハラ 死の砂漠を脱出せよ
SAHARA(2005)

〈あらすじガンシップ〉
すーなのー嵐にかくさーれたー♪謎とお宝を追うトレジャーハンターと美女が巻き込まれる国家的陰謀、そして危機一髪の脱出劇。

・サハラという魔法瓶があったなそーいえば。と思い出したのも、登場人物たちの水分補給が気になったからでした。見終わったら口の中が砂でいっぱいの気分。でもみんな爽やか、ペネロペさんの髪もいつもツヤツヤ。うーむ。

・観客が見てようが見てまいが、なんかもー勝手に盛り上がってくれてるような話。定石どおりのアクション、友情、恋心が次々に展開、オチもきっちり公式通りに算出されましたという娯楽映画のお手本のようだ。
アメリカ人って楽しそうでいいですね。

・なにげに一人で大活躍してる相棒(スティーブ・ザーン)。
彼がいなかったら大惨事になっていたところだが、悲しいかな美女も目撃してくれてないし、孤独な善行を積み上げても周囲の評価が低かったり。彼はきっと日常的に、横断歩道でおばあさんの手を引いたり、子犬を拾ったりしてるに違いない。いい人だ。想像。でもいつも誰も見ていない。

・ほんであの装甲艦はなんでアフリカまで行ったんだっけ?
見終わった途端に、話の内容が頭から消失。砂漠の中に落としてしまいました。

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