●Shall we Dance?
Shall We Dance(2004)

〈あらすじパソドブレ〉
漠然とした乾きを抱える中年男のジョン。社交ダンスを始めたことによって、豊かな気持ちを取り戻す。日本版とまったくいっしょ。

・ジェニファー・ロペスがなんとなく好き。特に理由はない。
そこはかとなくニコラス・ケイジっぽいからでしょうか。おめでたい明るさを感じるという点で(褒め言葉)。

・なにもこんなに同じにしなくても、というほど一緒なんですが……おかげで相違点がくっきり見える。こんなアメリカ人いるのか?という素朴な疑問が。
自分から習いに来ておいて、もじもじする主人公。どうしたいのだ。日本人だったらハダでわかるその感覚ですが、それってそのまま外国でも通用するのかね。
結局何が物足りなかったのさー、とリチャード・ギアには思ってしまうが、なぜか役所広司には違和感なくて、むしろ「うんうん」て感じだったのよね。不思議だ。

・しかしこういう試みは面白い。リメイクというよりコピーに近いおかげで、文化の違いを楽しめます。ブラピがやるという「インファナル・アフェア」も寸分違わぬリメイクだったら面白いだろうなぁー。日本でも「Sayuri」を敢えてそのまんま作ってみるとか。なんだかわけわからなくなりそうだ。

・ラストに「シャル・ウィ・ダンス?」とダンスの先生が言ってシメるのも周防版と同じなのだが、いかんせん言語がそもそも英語なので、ピシッと決まらないのが残念。
草刈民代(つまり日本人)が言うと粋に聞こえるんだけどね。
●サイダーハウス・ルール
The Cider House Rules(1999)

〈あらすじ園〉
孤児院で育ったホーマーと、彼を見守る産科医の親子に似た関係。ホーマーは自分の可能性を試そうと孤児院を離れ、様々な経験を経て自分のやるべき「仕事」に辿り着く。

・「ギルバート・グレイプ」などで有名なハルストレム監督と、作家ジョン・アーヴィングのコラボ。持ち味が重複してクドくなるかと思いきや、さらさらと流れる物語。主人公の成長をしっかり見届けられた満足感が得られます。

・『お前の仕事はなんだ?』というセリフが印象的。自分は一体何者なのか、どこに向かっていくべきなのか…考えさせられる。

・トビーは「ん?」て表情が抜群にうまいので、(一見)淡々と生きている主人公にぴったり。ラーチ先生との交流にも泣ける。
ポール・ラッドも脇役で参加。普通だ……って、それでぜんぜんかまわないわけですが。

・作家つながりか、はたまた舞台がメイン州だからか、スティーブン・キングがメイキングにコメントを寄せていた。な、なんかエスパー伊東みたいなんですけど。イメージと若干ギャップが。しかし服はL.L.Beanっぽかったね。さすがメイン。アーヴィングさんは思ってたような風貌でした。

・この監督の映画は、空が高いので、広々とした空間と素朴な景色が楽しめる。切ない人間ドラマも押しつけがましくなく、じんわり……。
昨夜の「けものみち」のラストに「なんでやねん」と突っ込んでしまった視聴者の方が多数いたのではないでしょうか。うーむ、物語自体もけものみちをひた走っているようで、スピーディかつ予測外。

そんな話を知人としていた時の話。

私「米倉涼子は綺麗だけど、どうも健全な色気しか感じないんだけど。民子には、もっと匂い立つような色香があるほうが良くない?」

知人「ずっと前にテレビで見たときはね、民子が十朱幸代、小滝が草刈正雄で、雰囲気があって良かったよ。そもそも時代設定を現代に置き換えるのは無理があるね、話の展開も早すぎる。もっとじめじめ苛められるんだよ、民子は。先が気になる作りは上手いとは思うけど、いまひとつ物足りない」

というよーなことを熱く語り出した知人。
原作読んでないし前作も知らないので、かたや「ふーん」的な私。

しかし負けてられないので、白夜行について熱く語り返す。
が、今度は相手がピンと来なかった様子。

個人的な思い入れを人と共有するのはなかなか難しいものですねー。
流行ってるらしいですね、この本。読んでないけど。
「メガネ男」とせずに「男子」とするだけで印象が爽やかなのはなぜだ。

といいますか、
メガネ男子が好きな女子は、過去から現在に至るまでずーっと生息していたはずなのだが、なぜここにきてブレイクなのかしらん。抑圧(?)されていたパワーが天井に達したのか?

個人的な好みから言えば、
「メガネを取ったらハンサム」
という王道パターンよりも、
「普段メガネをしていない人が、たまに見せるメガネ姿」
の方にだんぜん萌えます(←初めて「萌え」を使ってみました。正しい?)。
●時計じかけのオレンジ
A Clockwork Orange(1971)

〈ホラーショウなあらすじ〉
暴走する超暴力少年アレックスは、ついに殺人罪で投獄されるが改心の気配なし。出所と引き替えに自発的に精神的治療を受け、暴力性が制御されたかに見えたが……。

・「機械じかけのオレンジ」だと勘違いしてて、一所懸命探しちゃったわ。店員さんに聞けばいいのに、つい意地になってしまったよ。そのうち「あれ?オレンジ仕掛け?だっけ」と混乱してきて、クマのようにウロウロしていたあやしい客。

・面白かった。
長かったけど飽きさせない。でもやっぱり長いけどね。
70年代の色彩も目に鮮やか、若者たちの無軌道ぶりもショッキングですが、どこかコミカル。舞台上の群舞を思わせるBGMや装束、流れるように物語が進んでいくので、あやしげな世界についつい引き込まれてしまう。まさにショウ。

・しかしこの状況、まったく今の世の中に似ているじゃないですか。
激しくも斬新な暴力シーンが目立ちますが、むしろ「何を刑罰の主眼に置くのか」、社会と逸脱者との関係についての素朴な疑問が浮かぶ。正しい刑罰って何だ?

・この俳優(マルコム・マクダウェル)は体張ってるねー。なんかの罰ゲームかというぐらい。
ゾクゾクする成りきりぶり。あんなに口の端が上がる人も珍しい。あーゆうイルカ・アヒル口の人は基本的に好きです。
目をこじ開けられるとこなんか、こっちも見開いちゃったよ。
彼はこの映画以来、目薬が手放せなくなったとか(from IMDb)。うう、ワカル。
最後のほう、食べさせて貰ってるシーンが憎たらしくも可愛かった。ヒナみたいで。

・造語もあそこまで多用されると、妙なリアリティが出てきますね。
私も未来の流行語を作ってみようかなぁ。で、どーするわけでもないが。
ユニフォーム(?)を来た青年達のロングショットは、複数の加藤茶に見えないこともない。

・暴力・崇拝・美・権力・個人・社会……心の内にあるあらゆる現象に目を向けさせる一方、でもやっぱり何かよくわからん?ていうシンプルな感想も若干あるわけですが。それもゲイジュツのなせる技?
またもやウディ・アレンの映画が公開されます。
「僕のニューヨークライフ」
やっぱり、いつものあんな感じのストーリーなんでしょうか。
見なくても見たような気になるが、見るとそれなりに見てよかったと思うのよねきっと。

それはいいとして、Flixに彼の短いインタビューが載せられていたので読んだ。

http://www.flix.co.jp/page/N0007638

相変わらずなコメントですが、キャプションに笑ったわ。

「老いてますますネガティブ志向なウディ・アレン」って。

なんかときどきとぼけたキャプションをつけるね、このサイト。そういや前、ニコラス・ケイジについても面白いこと書いてたような気がする。

よく「老いてますますはつらつとして〜」とか言うけど、アレンの場合これで正解だ。ネガティブ道を全うしてね。
ファンは、そんな変わらないアナタが好きなのです。
今年の夏の24時間テレビ、ひょっとしてホリエモンが走ってるんじゃ……。ミソギとか言って。いや別にいいけど。

………

BSで何日か連続で放送してたプレスリー特集をなんとなく見た。
非常にビッグネームだけど、実際動いているところを見たことがないので興味があったのです。
やっぱり時代を築き上げた人というのは違うと思った。有無を言わせぬ別格のムードを醸し出してるもん。

その後、不覚にも風邪を引いて寝込んだ。
すると熱のためか、フリンジをなびかせてセクシーに歌い踊るエルビスの映像がどーしても頭から離れない。熱のある時は、おかしな夢をしつこく見たりしますが、今回はエルビスが大サービスしてくれて、同じ歌を何回も何回も繰り返して(I was caught in trap♪てやつ)歌ってくれたおかげか、翌朝にはすっきり治りました。エルビス療法……。

しばらくエルビスの残像を楽しむことにします。

しかし若い頃の彼はほんとーにセクスィーですね。
笑顔がとても可愛らしい。
日本の芸能界にも多大な影響を与えていたことがよくわかった。佐々木功とか平尾昌晃は単独であーゆうファッションだったんじゃないんだね。しかし本家本元の輝きはすごいです。実際、後年の映像を見ると装甲、質量ともにますますグレードアップ。誰にも真似できん。

元妻プリシラや友人が語るプレスリー、というのも見たが。
24歳のエルビスが、当時14歳の彼女を見初めて、一緒に住むように両親を説得したとか。うーん、すごい話だ。確かに驚くほどの美少女だったが。でもそれよりも、現在のプリシラが一体いくつかわからないほど若々しいということです。リサ・マリーと並ぶとどっちが母親かわからない。

スターであるほど逸話も謎も多いものだが、彼はずば抜けていた分抱えていた孤独感も深かったのかも……などと思ったり。

自分が物心がついたときには、スターというのはすでに伝説の人たちで、うねるような熱気が一人の人物に注がれている状態を体験したことがないので、その頃青春を送った人たちがちょっと羨ましかったりします。
いつかドラマ化されるだろうと期待していた「白夜行」がスタート。
小説とは手法が違うという事前情報に、一抹の不安を抱きつつ一回目を拝見。
そしたら的中、ミステリー性がかき消えていることにまず、

(軽く)がーん。

でも、ま、それは想定の範囲内だし、いちいち違いをあげつらうのは良い楽しみ方とは言えないのでいいのです。
それよりも、
「純愛をテーマに」することで物語がチープになるんじゃないかという懸念を裏切って、むしろ感心してしまったことに、

がーん。

概ね想像していたとおり、主人公たちの内面を最重視してるようですが、意外とこれがなかなか丁寧に掘り下げられていて良く出来ている。
単なるドラマ化というより、サービス精神溢れるファンフィクションか。もちろんファンフィクションを軽んじてるわけではありません。読者の妄想の痒いところに手が届くファンフィクは面白い。
違うということを踏まえた上で(これから先を見ないとどうとも言えないけど)今のところ原作の読者が思い浮かべる最低限の二人の関係が描かれているのではないでしょうか。ああ、やっぱりそうだったんだ、なるほどね、と納得させるような。(こまごまとした設定の変更には?なところもあるが)

個人的には亮司は、もともと黒いものを腹にためているタイプだと想像していたので若干のズレがあるけど、
しかし、
チビ亮司のあまりの可愛さに

大きくがーん。

なんか、もーコイツ!て感じでスゴイかわいい〜コロコロしてて。確かにこういう男の子が身近にいたら嬉しいね、女の子としては。すでに雪穂に仕えるという構図が出来上がってるのがまた。うーむ演技がうまいねぇ子役さんたち。

あと武田鉄矢がしばらく見ない内にエライ老けて、みのもんたに継ぐ一刀彫みたいな顔になってたことに、プチがーん。
腐ったみかんの頃から見てなかったもんだからさ(昔すぎ)。

それから、裏番組の「けものみち」も面白くて、なんで同じ時間帯にもってくるんだーと、プチプチがーん。

というわけで、
大胆に脚色しているわりには雰囲気を保っているし、なにより原作を良く判った上で再構築してるのが読者としては安堵。

でもやっぱり、どうしてもウェットな方向に持っていきたい意図が感じられますねー。
いいけど。

(……いいけどね。このまま行くと、二人は仕方なく犯罪を重ねていく……という痛ましさがフィーチャーされるんだろうけど、それだけじゃなくて積極的に悪事に手を染めていく狂気、でも本人たちは至って真面目みたいなヒヤッとするような場面も見たいわーどうせなら。二人はお互いが支えだったろうけど、また二人でいなければそこまで墜ちることはなかっただろうというのもあるし。……あとは脳内で補うしかないか)

と、色々書いてはっと我に返って、
なんか熱く語ってる自分に、がーん。

そんなにこの話が好きだったのか……。
……あれ?別にいいんじゃないの?

あとおまけ。

昨年末、この主役の山田君、盲目のランナーをガイドする不治の病の青年役してましたね。なんだか失敗した韓流ドラマみたいな話でびっくりでしたが(設定ではなくて、話運びが)そこでもいきなり死んでたなーそういえば。最近よく死にますね。
ちょっと前なら渡部篤郎あたりが亮司役をしてただろうなぁ。雪穂はありきたりだけど松嶋菜々子か。もし映画化の話もあれば(しつこい)誰でもいいので今のキャストより年齢を上げて、原作に沿わせてほしい。

ところで、
読者の数だけイメージがあるということですが、なんでか知らないけれど私は麒麟の川島君が頭に浮かんだりするんですよねー。漫才の。ビジュアルは無視ですよ。
芸人なのに妙に親しみにくい雰囲気出してるし、なんか腹に隠してて本音を出してない感じが〜(すごい好青年だったらほんとすみません)。
となると相方の不幸自慢の田村君は、亮司に恩を着せられて下僕になった挙げ句なぜか親友モードの青年役か(これもビジュアル度外視)。そーなると雪穂は、未知やすえ……?
じゃ笹垣刑事はボタン師匠で!殺される探偵はケンドー小林で。
でもやすえ姉さんがヒロインなら、亮司は内場さんか。新喜劇バージョンもいけるかも。
ああ、だんだん本筋から遠ざかる……。

私の作るファンフィクなんてせいぜいこんなものです(共感を呼ばないこと請け合い)。
突然ですが、ポール・ラッド君(というほど若くないけどなんとなく君付けで呼びたい感じ)が気になる今日この頃。

http://icq.imdb.com/name/nm0748620/

「俺たちニュースキャスター」のセクシーキュート(?)な姿に、いーかも……と思ってましたが、フィービー(フレンズ)の恋人(最終的には旦那)のマイクと同一人物だと気づくやいなや、さらにヒートアップ。そうなのよ、マイクもいーかも(ムフ)と思ってたのよー。

というわけでポール・ラッド君を見よう!
というささやかなスローガンのもと活動を開始しました。

ところが彼はすでに名が売れている中堅俳優なので、いかんせん出演作が多いのだった。
これから公開される映画もたくさん。うーん壮大なプロジェクトになりそう。地道にやっていきます。

そうか、"The 40 Year Old Virgin"にも出てたのね。そんでもってスティーブ・カレルが主役だったのか〜。それは面白そうかも。
ロン・バーガンディを見てなかったら気づかないところだったわ、やはり侮りがたしアホパワー。
いつも見るたびに笑ってしまうんですが、男タントのCM。
男タントって。
そのうちスペシャルカスタム、タントHGとか発売されるんじゃあるまいな。(シートは総ブラックレザー張りか)

…………

しかし「功名が辻」のキャストの平均年齢の高さにちょっとびっくり。と言っても、思い返せば大河ドラマはそーゆうものだったのですが、ここ数年若い出演者が年相応の役をする物語が続いたから、今更ながら驚きだ。
しかも大河でお馴染みの大物さんが一同に集ってるから、なんだか色んな話のダイジェストみたい。
あの織田信長や秀吉は、これから偉業を達成するようには見えないなぁさすがに。あの風格はすでにすべてを成し遂げた後でしょう、孫に囲まれててもおかしくないぞ。佐久間良子はハレーション起こしてるし。今川義元は冗談みたいだし(好きだけど)。ま、お芝居はそれがかえって面白かったりするわけなので、とりあえず評価は先に置いておきます。まだ初回しか見てないし。
しかしうっかり途中で居眠りしてしまった(面白くなかったわけではなく単に眠かった)ので、前途多難かも……。
新春一本目はこれ。
ウィル・フェレルを見る会・その2(1は昨年暮れに見た「エルフ」)

●俺たちニュースキャスター
Anchorman: The Legend of Ron Burgundy(2004)

〈郷に入ればあらすじに従え〉
伝説のアンカーマン、ロン・バーガンディと仲間のキャスター達。常に視聴率トップで恐いものなし!だが一人の女性キャスターが加わったことで歯車が狂いはじめ、瀬戸てんやわんや。

・こ、これはすごい……まごうことなきアホ……!ばったり(←アホすぎて倒れる)ストーリーには殆ど意味がありませんが、見終わるとなぜかちゃんとした物語があったような気がするのが不思議です。

・一貫しているのは常に「子どもレベル」をキープしていることです。シモネタもまさに子ども。なんというかむかーしのギャグ少年漫画のような。色んなことをやってきて、結局ここに戻ってきたよーということなのか、なんとも安定したベタ感。経験を重ねたものだけが到達できるベタへの回帰現象と言えるだろう(ウソ)。

・すべてがジョークで固められているため、突っ込みだしたらキリがないですが、各局入り乱れての乱闘がアホすぎて泣ける。公共放送キャスター(カメオ出演のティム・ロビンス)の『CM無用、情けも無用(No commercials, no mercy)!』という雄叫びが最高です。NHKにも参戦してほしい。あとクマと犬の魂の会話。サンディエゴといえばパンダしかないのか、というのも笑えた。(サンディエゴ大好き!)

・女性がまだアンカーマンとして認められなかった時代の話で、男尊女卑をのし上がっていく女の痛快劇としても面白いですが、ま、それ以上にこの映画では、結局そこそこずる賢くて、でもお人好しなことには男も女も変わりがないというところを見せてくれてます。
なのでアホ暖かい気持ちになれるのだ!ドン!(力説)

・駄々っ子を演じさせたらウィル・フェレルは世界一。キレ芸も冴え渡る。フラット・パックの皆さん勢揃いで、チームワークも抜群。
コメンタリーがまた輪をかけてあほらしい。ブラボー。
お重の隅から隅まで楽しめます。うーんお腹いっぱい。こいつは春から縁起がいいや!

・この邦題はけっこういいですね、ロン・バーガンディには言及してないけど時代の雰囲気とマッチしてて。ひょうきん族あたりの空気感と似てるし。
いやいや、すっかり明けてしまいましたね。
エヘヘへ。
(なぜか照れ笑い。新学期が始まった日に教室に入ったような気持ち)

本年も書いたり書かなかったりしながら、ぼつぼつブログを続けていこうと思います。よろしくお願いします。

とりあえず昨年末に決めていたことといえば、
24S4を見るぞー、というとてつもなく低いハードルだったので、早速取りかかることにします。それが終われば「フレンズ」のファイナルと続いて「ジョーイ」も見たい。その頃には春が訪れているでしょう。

昨年の大河は(実は)途中で脱落してしまったので、今年のにはついていけるよう頑張る(別にがんばらなくてもいーけど受信料払ったからガンバル)。気になるのはやはり「白夜行」、これも要チェック。あれ、それぐらいしか見るものないね。

映画。
これは去年と変わらず色々と見ていく所存。
できれば映画館で見る機会を増やしたいものですが……ま、無理せずマイペースで。

このブログ的にはそんな感じですが、
それ以外の部分では目的達成に向けて、背筋を伸ばしてるところ。
がんばるぞ、おー。

今年の私はひと味違うぜ!

と、そーね
ここン十年言ってる定番セリフで今年の抱負を締めくくりたいと思います。
ふー。
冷えますねー。

●天使のくれた時間
The Family Man(2000)

〈あらすじチリンチリン♪〉
13年前、恋人より出世を選んだジャックの現在は大金持ちの独身男。何不自由ないと思っていたが、クリスマスマジックによって有り得ないはずの彼女との結婚生活を垣間見る。心の幸福が何かに気づいたジャックは元恋人の元へ……。

・原題を今風に訳せば「家族男」か。マイホームパパという雰囲気ではないな。

・やっぱりニックはいい。前半のうろたえぶりの絶品さといったらもう……黒パン一枚の神々しいほどマヌケなお姿にも泣ける。自転車のベルを鳴らすところなんか最高です。

・嫌々ながらも割とあっさり馴染んじゃってるのがまた可笑しい。
しかし娘役の子が驚異的にかわいいのでそれも仕方ないか。あんな可愛い子が自分の子なのか……と考えたら家庭っていいかも、と思うだろう。

・ケイト(ティア・レオーニ)のハイテンションぶりがなんだかしっくりこなかった。
最後のキャリアウーマン風の方が似合ってたように思うのだが。はじけキャラではないのかな。でも確かに美しかったけどね。

・あのあとジャックの会社はどうなったのかなー。ちょっと心配。
結局、富と家族と両方手に入れるわけね。んーよく出来た話だ。

・だがクリスマスにはよく出来た話がぴったり。
思った以上にほっこりしました。ええ話や。


と言うことで、
少し早いですが、
Merry Christmas! and

皆様よいお年を♪
●ザ・ミッション 非情の掟
The Mission鎗火(2000)

〈仁義のあらすじ〉
命を狙われた裏社会のドン。ボディガードに召還された凄腕男5人衆。静かで激しいプロ同士の戦いが始まった。

・カッコイイー。ひゃーかっこいいー!うわーカッコ(永遠に続く)

・香港映画に共通する腹の底から熱いものがこみ上げてくる感覚、たとえノワールだのスタイリッシュだの枕詞をつけても、良い意味での生臭さ、泥臭さが本能にびしばし伝わってくる。それが心地良い興奮に繋がるのですね。

・全編通して殆どセリフなし。銃撃シーンにも妙な静寂と間が漂い臨場感を出す。登場人物についての情報も乏しいが、なぜか最後には親しみすら抱いているという……うーん上手いねこりゃ、まいったよ。

・アンソニーやらフランシスという名前からは、どうしてもフリルのブラウス…薔薇の花びら…貴族の狐狩りとかまったりしたものを連想してしまうのでが、それが男気120%を演じるいかつい俳優の名だと思うと、背筋がシャンと伸びる思いです。でも瞳は澄んでいるので、あながち遠くもないかも……フリルから。

・姐さんが目の前で撃たれて『ええっウソ!』みたいな顔を、けれどあまり表情を崩さずにしてたのが上手い。あのいつもピーナツ食べてた人。

・ところで、
行きつけの美容院のオーナーが、アンソニー・ウォン扮する美容師兼殺し屋にそっくり。
今度会ったら上目遣いで見てしまうかも……。

・あのテーマ音楽、なんてキャッチー。三日は頭から抜けません。パーパーパパーパパパパパー♪
あやうく椅子が燃えるところだった。あぶないあぶない。
(ストーブに近づきすぎて)

●ベスト・フレンズ・ウェディング
My Best Friend’s Wedding(1997)

〈あらすじバカラック〉
マイケルとの関係は恋愛感情抜きだったジュリアン、しかしマイケルの結婚式に招待され、彼に片思いしていたことに気づく。手強いフィアンセから彼を奪還しようと裏技を駆使するが空回り……。

・こわっ。
コメディとサスペンスは紙一重なのだね。主人公のアイタタぶりに引くか笑えるかの違いでしょうか。

・でもこのジュリア・ロバーツにはしっくり来ました。妙に役柄にマッチしてます、根の明るい身勝手さにぴったり。
彼女とキャメロン・ディアスを愛でる話なので仕方ないかと思うけど、それにしてもマイケルに魅力が無さ過ぎる。二人の女が取り合うだけの説得力を感じられなくて困った。特に個性がないところが彼(ダーモット・マルローニー)の個性なのかしらん。
(私が見る限りでは)どの映画でもゲイ役のルパート・エヴェレットの方が、取り合いがいがあるように思えるけどねー。

・バックで流れるバカラックの曲がオースティン・パワーズと一緒。コメディと相性が良いようです。

いらかの波

2005年12月13日 読みもの
他のことならしぶしぶ諦めることもできようけど(出来ないことも多いが)、せめておうちだけはきちんと作って頂きたい。

と、昨今の寒々しいニュースを見るにつけ思うのです。

そのために、コツコツ貯金したり、思い切って散財したり、借金までするんだから。せめて衣食住は誤魔化さないで頂きたいものだが、それらを見破る目も養わないとこれからは厳しいかもしれない。

ところで、
↑は、大工を目指す少年の青春を描いたマンガ。
実在したならもう中年ですが、彼なら実直な仕事をしてそうです。
(元生徒会長は何やってるだろ。無難なところで官僚か。バブルで屈折してブラックになってるかも……)
●アメリカン・スウィートハート
America’s Sweethearts(2001)

〈あらすじジャンケット〉
女優の姉と付き人の妹。妹は密かに姉の夫に片思い中、けれど彼はわがままな妻に未練たっぷり。夫婦共演の新作をアピールすべく、敏腕宣伝マンがあの手この手でかきまわすおかげで、人間関係は一層ややこしくなり……。

・このぐらいの短さ(100分ちょい)のラブコメディはとにかく見やすくっていい。小粒でピリっとする暇もなく甘だるくてさ。
キャストはそれぞれ良い味を出してますが、ジョン・キューザックは国民的人気俳優に見えないし、ジュリア・ロバーツはちょっと痩せたぐらいでそんなに美しくなっていいのか?!納得できないし、誰?なクリストファー・ウォーケンはラッセンみたいに胡散臭いし(スマン)、このありえなさがコミカルの元かも。

・狂言回しのビリー・クリスタルだけはいかにもな感じ。
この人、なんでか目が笑ってないんだよね。そういうとこ好きですが。
彼が絡んでるせいか、ひょうひょうとした空気が楽しめます。

・キャサリン・ゼタ・ジョーンズが一番印象に残った。かわいいよ。

・あの監督が撮ったあの映画(最後に上映するやつ)なんだかNG大賞みたいなんだけど、そんなに面白そう?
ウィル・フェレルを見る会・その1

●エルフ
ELF(2003)

〈あらすじサンタ〉
エルフに育てられた人間・バディは北極でスクスク大きくなり過ぎて疎外感に悩む。そこへ本当の父親がNYにいると教えられ喜び勇んで会いに行くが、突然現れたピュアなタイツ男を受け入れてくれるわけもなく大騒動に。

・ウィル・フェレルの醍醐味は、そのなりきりっぷりにあると思う。
この映画の中では、彼は完全にエルフ。妖精さんとは対局にある立派なガタイでも、おめめぱちくり、ドリーミングな(一般の目からすれば)やばいタイツ男を好演してます。

・彼のインタビューによると「毎年見たくなるようなクリスマス映画の定番を作りたかった」そうで、そのためかハートウォーミングな仕上がりになっております(アホ可愛いだけじゃないけどね。ブラックあり)。
んが、私としてはやはり前半、規格の合わないエルフ社会でのコミカルな暮らしや、未知(NY)との遭遇での細かなカルチャーショックネタで笑わせてもらいました。
"Son of a nut-cracker!"とか。他のcurse wordも是非教えて頂きたい。

・だいたい見てるだけで可笑しいウィル・フェレルだから、その特性を大いに活かしたバカらしさがグッド。真面目にすればするほど面白い。天然ボケと計算ボケを併せ持っていて、このヒト素かも……と思わせるのがまたオカシイ。

・うーんアホ(←賛辞)。
●ピアノを弾く大統領
The Romantic President(2002)

〈あらすじ慕情〉
趣味はピアノのいなせな韓国大統領の娘は問題児。その担任になった女教師も手を焼くが、やがて心が通い合い、父である大統領とも良い雰囲気に……。

・いつかどこかで観たような話を組み合わせたような印象ですが、そして恐ろしく強引なストーリー展開ですが、悪くないです。んなわけねー、で片づけるにはもったいないし、ま、ファンタジーだと思えば。

・女教師(チェ・ジウ)の性格が今ひとつよくわからないんだけど、ミーハーなのか保守的なのか。彼女のルームメイトの設定も必要あったのか疑問だし。
しかし何より気になるのは、大統領はいつ仕事してるんだ?ということでしょうか。
こういう話って、意外と日本では作ろうとしないね。国のリーダーが登場するのは政治的危機の場合ばかり。(そういえば以前三谷さんのドラマでコメディっぽいのがあったっけ。正和主演で)
政治家に夢を見るのも嫌というほど現実が疲弊してるのか……。

・しかしどこの国でもSPって大変だ。

・この映画での収穫は、初めて韓国のシブイ中年男性俳優を見たことです。
トックおじさんとか、チョンウォンのパパとかサンドゥ親分とかサンヒョクのパパとか、(ある意味シブイが)おじさま俳優と言えば個性派(?)しか知らなかったもんだからさ。
久しぶりに行った映画館。
「あらしのよるに」と「キングコング」の予告編を観ただけでウルっとしてまう。
動物はそんなに好きでもないくせになぜか弱い私(キングコングて一般動物?)。

●ミート・ザ・ペアレンツ2
Meet the Fockers(2004)

〈あらすじの穴〉
恋人パムの両親+αを実家に連れていったグレッグ。厳格なパム父・ジャックと、自由奔放なグレッグ両親は気が合うはずもなく大トラブルに。

・面白いよー。
とにかくダスティン・ホフマン。良い感じに力が抜けていて、とても愛嬌があります。味のあるおっさんぶりがナイス。デ・ニーロも見せ場を奪われることなく、前作同様細かい表情で笑わせてくれるし、バーブラ・ストライザンドの安定感はものすごいし、思ってたよりかなり良かったですコレは。
お互いの存在をつぶし合ってないのが、大物俳優の余裕でしょうか。

・ただオーウェン・ウィルソンが出てきたあたりから(もう殆ど終わりかけだけど)、後はもうオマケというノリになってしまって、いやにジャックが寛大でオイオイというはしゃぎっぷり、ちょっとサービス過剰では。同じハッピーエンドでもピリっと締めて欲しかった。

・「イトコのドム・フォッカーは来てないの?」に笑った。そんな名前ばっかりかい。

・「ジューイッシュ界のスーパースターであるダスティン・ホフマン」(byベン・スティラーがどっかで言ってたコメント)の円熟した演技が観られて楽しかった。だって「卒業」のカクカクした彼しか知らないもんだから……。

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